「(キーボードをかたかた…)さてそろそろ,うえの子がママと風呂に入るころかいな…と思ったら,この足音は,うえの子,来とるな」
「ぱぱ!」
「(イスを回してうえの子に向いて)あいよあいよ」
「ぱぱ!」
「ん?何や口に入れとるな.お菓子か?」
「(うなずく)」
「んで左手に持っとんのは…それ,マシュマロか?」
「(にっとする)」
「パパに,くれる?」
「はい」
「ほう,素直やなあ.ありがとさん.マシュマロは,こうやって両手で持ってぐいーっと,あれ,伸びへんなあ.まええか,パパ,もらうで」
「(にっとする)」
「さてお味は…もぐもぐ…ん?」
「ぱぱぁ」
「お前,これ,白のスポンジやないか!」
「(にっとしてから部屋を去る)」
「3歳児にしてこのイタズラか〜!!」
「さて仕事に戻るか.…….あ,ちょっとまて,あの子,マシュマロともスポンジとも言うてなかったな.俺の思い込みか!?」