某年月日,ドライブに行っていました.
「おかし,ほしい」
「うーん,じゃあ,コアラのマーチ,あげるね」
「ごこ,ほしい」
「あんた,5個もいっぺんに持たれへんでしょ」
「ごこ,ほしいぃ」
「今は3個だけあげます」
「ごこ,ごこ!」
「えらいこだわるなあ」
「手ぇを広げて『5』ってのが好きやねん」
「そっか」
「今,3個あげます.それで,5個食べようと思ったら,あと何個ですか?」
「おいそれは難しいんとちゃうか」
「大丈夫,できるよ.家で勉強,やらしてんねんから」
対話を重ね,うえの子も納得がいったようで…
「にこ!」
「はい,よくできました」
「まあ今んところはそいでええけど,もしかしてやな」
「なによお」
「その3個を食べ終わってから,忘れたかのように『ごこ』って言うことは,ないか?」
「そんなことないよ」
「そっか.ま,こっちは安全運転でいこかね…」
「まま,たべた」
「はい,じゃあ,いくつかな?」
「にこ! あと,ごこちょうだい!」
「うひゃあ…そんな発想,どこで仕入れてくんねや!?」