「ただいま〜.今日は遅なった」
「あのねえ」
「んあ?」
「今日は双子ンがよお遊んだんで」
「そらよかった」
「さっさとお風呂に入れてな,ばあばに寝かしてもらってんねん」
「ふんふん」
「せやから今日わは,すえの子を入れちゃってくれる?」
「…風呂へか?」
「うん.頼んだで!」*1
「おーい,すえの子よ」
「(背を向けて一人遊び)」
「その,お風呂の栓のチェーンな.触ってて,おもろいかもしれんけど…」
「…」
「そろそろ,上がるぞ」
「…」
「そっか,お前は『いや』って言われへんから,そないやって無言の抗議か」
「…」
「はい,チェーンから手ぇを離すんやで…離さんのんか.力,強いな」
「…」
「こないなったら…パパが立ち上がる!!」
「(戸惑う)」
「どや.お湯の高さが減ったら,不安定になったやろ.お前がお湯の中で立てんのんは,浮力のおかげなんや」
「…」
「やっとこっちを向いてくれたな.上がるぞ」
*1:うえの子も入れる予定だったのですが,眠気のほうが強かったようで,布団に運んで寝かせました.