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後期の研究室ゼミ案(2) ―x曜ゼミ―

承前.「x曜ゼミ」の計画を書いていきます.
x曜ゼミは,3年生は出席必須とします.4年生および院生にも,出席を求めます.
何をするのかというと,3年生のチームワークにより,一つ,Webアプリケーションを構築してもらいます.昨年度までの「DBゼミ」では,データベース設計の“お題”が教員側から提示されて*1いましたが,x曜ゼミを実施するにあたり,そういった良い題材は持ち合わせていませんので,“つくるもの”から学生に決めてもらいます.
何でもいい,というのでは,作りにくいと思いますので,いくつか条件を設けておきます.

  • 1月下旬に完成させること.
  • 卒研実施の基礎となること.
  • 就職活動で役に立つこと.*2
  • データベースの設計・構築を含むこと.

ハードウェア・ソフトウェアの制約は,特に設けません.iOSAndroidで動くものも,歓迎します.ただし残念ながら,このゼミのためにPCやデバイスを購入する余裕はありません.かわりに,研究室の所有機器などで有用そうなもの*3を,提示していく予定です.
データベースを動かすためのサーバは,こちらで設定します.具体的には,ログイン用アカウントの発行と,PostgreSQLのデータベースの手配をします.SSHによるリモートログインや,psqlコマンドその他によるアクセスとクエリ発行方法などは,自習をお願いします.発表用ノートPCは,研究室のものを使用します.
x曜ゼミは週1コマとし,各回,進捗を報告してもらいます.「企画」「設計」「画面案」「コーディング」「最終報告」に分け,それぞれ1〜2回,時間を取れればと思っています.1回は,報告に20分程度,残りはディスカッションという,DBゼミのスタイルを踏襲するので,問題ないでしょう.
このうち「設計」は,DBゼミでも行ってきましたが,データベース設計に限定しないことを,強調しておきます.企画として決定したものを,どのようにして動かす/利用するか,そのためにはどんな全体構成,ワークフロー,そしてデータが必要であり,それらがどのように関連づけられるかを,報告し,その中にER図なども入れてもらいます.準備やゼミの質疑を通じて,軌道修正をすることも,あっていいでしょう.
「コーディング」に関する進捗報告にも,時間を取りたいと考えています.役割分担や,完成までのロードマップ,コードの質を高めるための工夫点などを,報告してもらいます.
あっそうそう,大事なことを,書き忘れるところでした.
「x曜ゼミ」はゼミ発表の場のみであり,発表するにあたって,スライドを作るだとか,いろいろな準備や情報収集,そしてコーディング(画面案のHTML化を含む)は,ゼミの時間以外で,3年生が自主的に集まるなり,各自で時間をとるなりして,実施してもらいます.
「x曜ゼミ」そのものの実施回数は,トータルで15コマにはならないのですが,この準備と実装の活動,そしてy曜ゼミへの出席で,2コマ15週は優に超える分の「3年ゼミ」活動になると思います.

*1:なぜ受け身の形で書いているかというと,お題を含めゼミ実施のセッティングは,ある先生にお任せだったもんで.

*2:「何をしている研究室か」「研究室に入って,これまでどんな活動をしてきたか」「卒業研究はどんなことをする予定か」に答えられるようにすることを,期待しています.なお,大学院への進学を考えている学生は,x曜ゼミ・y曜ゼミの中でというよりは,春休みに,活動をしてもらう予定です.

*3:ハードウェアよりも,書籍や,先輩方の経験のほうが,重要かも.