「(隣室から)え゛〜〜ん,え゛〜〜ん」
「ああ,また,あとの子が起きおったか.しかし6時過ぎまで寝てたのは,ええこっちゃ.見に行こか」
「え゛〜〜ん,え゛〜〜ん」
「おはようさん.まだ眠れるなら,眠っとこか.真っ暗やから,不安なんよな」
「え〜ん」
「お,安心したんか.えっと手探りで,頭は…ここやな,あったあった.うずくまった状態になっとるな.もう泣くな泣くな」
「…ん」
「お,収まってきたな」
「(がちゃ)起きたん,また?」
「おう,ママか.いつものように,あとの子や」
「電気,つけるよ(ぽち)」
「うお! 一瞬まぶしなった! んで,さきの子も,おんなじ姿勢になってたとは!!」
「ほな,さきの子をだっこしちゃろかな」
「こういうのをシンクロニシティって言うんかいな」
「考えすぎよ,パパ」
野暮な解説
明かりをつけて,なぜさきの子が同じ姿勢か分かったのかというと,布団の上で眠っていたからです.
ぬくぬくした布団の中で眠れるよう,なんとかしたいのですが,この上で眠る習性,困ったことに自分自身もなのです.