その1
「ゴールデンウィーク前の授業の小テストで,こちらは『暗号化』と『復号』というペアを提示し,みなさんには,同じように対となる言葉を3組,書くよう指示しました.
それで,集計してみました.一番多かったのは,『送信』と『受信』,次は『平文』と『暗号文』でした.
情報セキュリティや,情報の分野と関係ないもので,最も多かったのは…集計していてぎょっとしたのですが,『生』と『死』でした.
そのほか,『自殺』と『他殺』というのも,複数人が挙げていました.
まあ,死のことを考えずに生きろと言うわけにもいきませんし,新聞でも小説でも,生死や自殺・他殺の文字はよく見かけますから,答案として,それらの言葉が出てくるのを,批判するわけにもいかないので…
授業に,研究室活動に,その他のことに,学生“生”活を謳歌してください,とみなさんに向けてアドバイスしたいと思います.
それでは本日の内容へとまいりましょう」
その2
「前回の授業の小テストで,こちらは
- 『公開鍵暗号』により,『鍵の総数』を『n(n-1)/2』から『n』に減らすことができた.
という文を提示し,みなさんには,書き換えてもらって,何らかの数量を減らす例を書くよう,指示しました.
それで,集計してみました.一番多かったのはですね,
- 『和歌山大学前駅の開業』により,『通学時間』を…
だったのです.時間がどれだけ減ったかは,書いた学生ごとに違っていました.
こんなところで新駅効果が,とちょっと感激してしまいました.
それでは本日の内容へとまいりましょう」