「…,ひゃくじゅうきゅう,ひゃくにじゅう!」
「はい,あとの子ちゃん,よく言えました!」
「ん? お勉強,させとんのか?」
「せやねん.算数は,表を見ながら,120まで言うのんな」
「へえ」
「あとは,書き取り.ひらがな2文字」
「2文字!?」
「それでもこの子らにとっては,頭を使うんやで!」
「そっかそっか.…おっと,すえの子が,席につきおったぞ」
「座らせとったらええねん」
「うーむ.すえの子よ,お前も勉強するか?」
「(無言)」
「せやなあ.10まで数えてみるか?」
「(無言のまま,首を大きく左右に振る)」
「何やこれは」
「そんなん朝飯前って顔やね」
「ほんまかいな!?」