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私と組体操

「組体操」について何か,述べよと言われたとき,思い浮かぶのは2つあって,小学校で経験したことと,今年のあれこれです.
小学校6年の運動会で,組体操をしました.技の流れや,多人数技をやったかどうかは,覚えていません.強く覚えているのは,今でいう補助倒立です.
腕力が体格に伴っておらず,また「逆立ちをする」のに必要な思い切りに少し欠けていたので,練習では成功したり失敗したりしていました.そこで担任の先生に,当時算数で学習していた確率を使って,「2分の1の確率で,できるんですけど」と言ったら,先生からのアドバイスは「3分の2の確率で,できるようになりなさい」でした.運動会では無事,成功しました.
今年のあれこれというのは,「組体操の荷重計算をエクセルで」です.本日はその内容よりも,タイトルの「組体操」に焦点を当てます.簡単にいうと「組体操」と「組立体操」に振り回されたという思いがあります.リンク集と合わせて,以下ご覧ください.
荷重計算のためのRubyのコーディングを行い,Excelファイルや構築手順のテキストとともに公開したのは,2015年10月のことです.Rubyスクリプトはもっと整理をしておきたい,と思いつつも,年末年始の業務で,関わりが薄くなったところに,今年に入って1月下旬に,大修館書店の編集部の方より,メールが来ました.4月刊行予定の「体育科教育」2016年5月号に,組体操を特集するにあたり,「組体操の荷重計算をエクセルで」と題して解説をつくってほしいという依頼でした.
それ以降,どなたでも検証が可能な情報を書いていくと,3月中ごろに出た体育科教育 2016年 04 月号 [雑誌]の次号予告では,拙稿のタイトルが「組立体操の荷重計算をエクセルで」となっていました.
そして掲載誌(体育科教育 2016年 05 月号 [雑誌]).表紙は「組立体操の…」,本文(p.58)では「組体操の…」です.この2つは,http://www.taishukan.co.jp/book/b222732.htmlでも確認できます.表紙(書影)は下から4行目で,目次については1回クリックが必要になると思います.
「組体操」か,「組立体操」か,時系列をさかのぼり,手持ちの情報と合わせて,見直していくと,「組体操の荷重計算をエクセルで」の原稿を編集部の方に送付したのは3月11日で,次回予告を見るより前のことでした.著者校正のゲラを受け取ったのは同月下旬で,タイトルは「組体操の…」となっており,その右横には(掲載誌と同じく)「安全で楽しい組立体操へ」が書かれていました.
1月の依頼のメールには,企画案も添付されており,そこでは「組体操」に関するさまざまな視点からのタイトルが並んでいました.「組立体操」の文字は,見当たりませんでした.
仮説ですが,編集部でも企画段階(1月まで)はおそらく,「組体操」のみであったと思われます.その後,寄稿や情報収集を通じて,組体操と組立体操は異なるものという認識が入ってきて,紙面に反映されたものの,拙稿については,こちらから申し立てをしなかったこともあり,統制がきちんとなされなかった,と推測しています.
荷重計算の対象は,定義に基づくと「組体操」よりもむしろ「組立体操」です.とはいえ訂正をするほどの話でもないでしょう.また小中学校の運動会の演目としては「組体操」のほうが定着していますし,体育科教育の特集を受けて,「組立体操」と呼ぼうという気運も,おそらく起こらないと思います.
そうしたとき,自分自身が「組体操」「組立体操」に対して,どのように接し,またアウトプットをしてきたか(これからしていくか)が,大事になってきます.驚いた?! 人間ピラミッドって組体操じゃなかったの?という,いかにもブログっぽいタイトルの記事にして,それらの違いを紹介したり,組体操の技「クイックピラミッド」についての終わりのほうで,当該技は組体操と組立体操,両方の要素を持っていることを指摘したりできたのは,今振り返るといずれもタイムリーな出来事でした.


それと,自分の組体操への視線は,本やネットの情報よりもむしろ,我が子にも注いでいかないといけません.年長さんの組体操で,2人技はさきの子・あとの子が組んで行うと聞いていますし,うえの子が通う小学校での変化も,少々気になります.