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自力? 他の学生? 教員? 外部情報? 〜演習振り返りアンケート

いきなりですがアンケートです.

あなたが大学のプログラミング課題に取り組み,答案(ソースコードなど)を提出したとき,その課題達成の「寄与率」を,

  • 自力
  • 他の受講者とのやりとり
  • 教員・TAからの指導や助言
  • 外部情報(ネットの情報,書籍など)

に分け,主観的な評価でかまいませんので,数値を回答してください.
それぞれの値は整数とし,「0」の項目があっても,かまいません.
合計は100にしてください.

今週で,メジャーの2年後期,そして学科の3年後期の学生を対象としたプログラミング演習*1の,自分の担当の日程が終了しました.
8つの課題を,進度の速い学生にも配慮しながら段階的に提示しました*2
それでも,前半最終回は「学生証を読み取り機にかざしたら帰る」という学生も起こり得ます(実際,そう予告する学生もいました).
これは良くないと考えまして,振り返りのための,各課題の注意点をこちらで取りまとめて,学生に読んでもらったほか,上記アンケートを実施しました.
なお,課題文と,全体にアナウンスした注意事項は,寄与率から除外するようにも指示しました.なので「教員・TAからの指導や助言」というのは,巡回中のスタッフに,個別にアドバイスをもらったのが,課題達成にどのくらいかかわったかを評価してもらうことになります.
アンケートの実施には,また別の意図がありまして,それはMoodleの機能調査です.
今年度より課題の提示と答案の回収を,自作のWebページや回収スクリプトから,学内運営のMoodleに切り替えました.このMoodleについては,昨年度の情報処理科目より使ってきていましたが,提供されているさまざまな機能を活用しているわけではありません.
そこで今回,Moodleの「フィードバック」の機能で,アンケートの設問を作り,回答してもらうことで,何ができ,どんなところに不具合があるかを,調べてみたのでした.
設問については,自作すればもっと細かくレイアウトできたなあと思いつつも,作るにせよ答えるにせよ,大きな問題は生じませんでした(ただし小さな気になった点もありまして,それが,本日のもう1つの記事をつくる問題意識となります).
運営面で1点,びっくりしたことがありました.誰かが回答を終えると,Moodleの機能として,教員宛にメールが送られまして,これが登録されている全教員(今回は自分を入れて4名)に届くという仕様になっていました.あとで先生方におわびのメールを入れました.
回答について,数値だけを眺めても面白くないので,回答者ごとに4要素の寄与率を,横長の帯グラフにし,それを回答の数だけ,縦に並べてみました.作図はいつものように,Rubyスクリプトから,ImageMagickのconvertコマンドを実行する方式にしました.
1時間足らずで作成した自作のスクリプトと,帯グラフの結果について,公開は差し控えますが,画像を見てみると,「自力」の最頻値が低めに出ました.
自力のパーセンテージを上げることで,プログラミングを通じた問題解決の能力に,自信を持ってもらえるようにしていきたいところです.

*1:初回は:http://d.hatena.ne.jp/takehikom/20161006/1475765999

*2:例えば,ビルドしたApacheを使って,いろいろなHTTPステータスコードを再現するという課題について,例年は「ステータスコード10個」としていたのを,先取り学生向けに「20個」と提示しました.昨年度の(全学生の)回答にあったステータスコードの種類が21個だったので,1人で20個も技術的にはできるってことだよなと設定したものの,やはり無理な話でして,次の週には例年と同じく「10個」に戻しました.とはいえ10個でも,巡回中の状況や,アンケートの回答で,時間をとっていた学生が多かったことから,ノルマや進め方について,来年度は見直さないといけません.