「司会が,といっても(我々の学科の)卒論発表では指導教員が司会を務めるのですが,『それでは発表を始めてください』と言ったら,最初にですね,自分のフルネーム,『です.』,論文のタイトル,『について発表します.』と言って始めることをおすすめします.
出だしについては,いろいろな言い方がありますし,発表者も題目も,みな分かっているんだから,いちいち言う必要がないと思うかもしれません.
とはいえ最初の発声で,言い間違えたり,もたついたりすると,たかが10分されど10分の発表が,スムーズにいきません.定番の言い回しを使って,手短にしゃべり,次のスライドに移っていきましょう.
『と題して』は,堅苦しいし古い言い方なので,避けましょう.名前の前に,研究室名を言う必要はありませんし,学生番号も不要です.学科や学年も,まったく言う必要のない情報です.自分の氏名プラス『です』から,言い始めてください」
細かいこと
- 論文のタイトルが「について」で終わっている場合には,論文のタイトルを言ったあと,文が終わったときと同じくらいの間を置いてから,「について」は言わずに「発表します.」と言うといいでしょう.
- 本日の記事を作るきっかけになったのは,2つあります.一つは単純で,研究室の学生の卒論発表練習にて,最初の言い方に苦労していた学生がいたことです.もう一つはある意味,馬鹿馬鹿しい話で,修士論文発表会で「M2の」と言った学生がいたのでした.
- 本日,(我々の学科の)卒業論文発表会が催されます.現在の3年生はメジャーで専門教育や研究室指導を受けていて,来年度の発表会の実施形態は未定ですが,「情報通信システム学科」としての発表会は,本日が最後となります.