昨日は,自分の所属の修士論文発表会でした.
研究室からは2名が発表し,こちらは司会進行を務めました.19名が発表しました.シングルセッションで,朝10時から開始し,昼休みをはさんで,すべての発表が終わったのは夕方5時すぎでした.
オンライン開催で,Microsoft Teamsのビデオ会議を使用しました.学内では教員学生問わずMicrosoftアカウントを持っていることもあり,授業やゼミもオンラインのリアルタイム実施にはTeamsを使ってきました.今回の発表会には,昨年度に本学から離れた先生も聴講参加されていました.
毎年書いているのですが,自分の所属の修士論文審査では,発表会よりも早めに論文を提出させ,教員は査読をします.学生は,発表会より前に,修正版を提出し,審査の場ではそれが読まれます.1つの修士論文に査読者は2人です.昨年度に引き続き,すべてオンラインです.
当ブログで,修士論文の「査読」について書いた記事を,新しいものから:
- 修論査読2021
- 卒業論文の修正箇所一覧を作ろう
- 修論査読・卒論添削
- 査読結果への回答の書き方
- 卒業論文中間チェック,修士論文最終取りまとめ,修士論文もうひと仕事
- 修士論文を審査しました,査読しました,査読してもらいました
もう1点,この査読制度の注意点を挙げておくと,どの学生の修士論文を,どの教員が査読するのかは,提出日より前に,所属の教員はもちろん学生も知っています.それに対し学会の論文査読のプロセスでは(自分の関わる範囲では),著者は,やりとりするエディタ(編集委員)が誰なのかを知っていますが,査読者までは知ることができないようになっています.
修論発表会に話を戻しまして,このような背景において,学生が発表を終えたあと,質疑をするのは,まずは査読をした教員,というのが,自然なことと言えます.
自分も,査読した件は,質疑になったらすぐに「手を挙げる」を行い,カメラをオン,ミュートを解除して,発言しました.
そのときに毎回,「査読させてもらいました」から始めました.修正されていたところや,発表スライドを通じて正確に理解できたことなどを,手短にコメントしてから,内容面の質問を1,2点,するようにしました.
そうしていると,その後,他の先生方も「査読させてもらいました」「査読させていただきましたが」から,質問を始めるようになりました.
不必要に思えても,本論に入る前のこういった一言が,言う側には必要となるのかなと,思いながら,教員と学生(と司会を務める教員)とのやりとりを,画面越しに見聞きしました.
修論ではなく卒論の発表,そして教員の暗黙の了解ではなく学生向けのアドバイスですが,以下の記事は検索エンジン経由で,よくアクセスをいただいております: