Wordで,を入力する一つの方法について,手順を書いておきます.以下では,英字キーを打ち込む指示には大文字で表記していますが,Shiftキーなしで,キートップに書かれた英字をそのまま打ち込みます.また数字キーについてはテンキーでないほうのキーを使用します.OSはWindows,キーボードは日本語配列を仮定しています.
- Word文書上で数式を挿入したい箇所にカーソルを置きます.
- 編集していく前に,日本語入力がオフになっていることを確認します.Aのキーを押してみます.ここで「あ」と表示されたら,オンになっていますので,まずBackSpaceキーを押して「あ」を消してから,「半角/全角 漢字」のキーを押して日本語入力をオフにします(Aのキーを押して「a」と表示されたら,日本語入力がオフになっていますので,BackSpaceキーを押して「a」を消すだけでかまいません).
- ShiftとAltを押しながら,「0」の右隣の「-」のキーを押します(この操作は「Alt+=」と書かれることがあります).「ここに数式を入力します。」が表示されます.
- その状態でAltを1回押し(すぐに離します),矢印の↓を1回,そして→を何回か押して,メニューの「上付き/下付き文字」が選択されている状態にしたら,Enterを2回押します.「ここに数式を入力します。」の表示が,底と指数を入力するための2つの箱に変わります.
- ←を2回押してから,Eのキーを押すと,底は「e」になります.そして→を1回押してから,Xのキーを押すと,指数は「x」になります.
- ←を4回押してから,「(」を入力します(Shiftを押しながら,8のキーです).
- Shiftを押しながら→を1回で,eのx乗のところが網掛けになります.ここでCtrlを押しながらCを押します.表示は変化しませんが,eのx乗をコピーしたことになります.
- →を1回押してから,「)」「'」「=」の順に入力します(Shiftを押しながら,9,7,「-」の順にキーを押します).
- Ctrlを押しながらVを押します.先ほどコピーした,eのx乗を貼り付けまして,これで,「」の出来上がりとなります.
授業でこんなのやってるの?
いえ,基本的にはマウスとキーボードのコンビネーションを指示しています.
Wordの授業回で,なぜか数式編集ができなくなったという問い合わせがありました.そこで,授業後に手順を書いてMoodleで読めるようにしたのでした.ちなみに「うまく入力できた」「それでも数式編集ができない」といったレスポンスはもらっていません.