いきなりですが問題です.下の図の時計盤は,何時何分を指しているでしょうか.
短針が1と2の間を指し,長針は10のところ,言い換えると,あと10分で60分(0分)を指していると認識したら,「1時50分!」と言いたくなりますが,それは間違いです.というのも,もし1時50分なら,短針は,1と2のちょうど中間ではなく,以下のようになるべきだからです.
もとの問題に戻って,考え直します.短針が1と2の間のちょうど真ん中を指しているということは,「?時30分」を意味します.そこで長針が,30分(6のところ)を指すよう,全体を回転してみます.
これなら誰もが「9時30分」と言いますね.これが,答えです.
画像を回転しなくても,長針が6のところなので,「6,7,8,9,10」と数えて,「短針は9と10の間」と判断するのでもかまいません.
元ネタは以下の雑誌のp.52上段です.作者は,熊本大学教育学部附属小学校 篠田啓子さんです.
算数授業研究 Vol.119 子どもが考え直す機会を保障する算数授業
- 作者: 筑波大学附属小学校算数研究部
- 出版社/メーカー: 東洋館出版社
- 発売日: 2018/10/27
- メディア: 単行本
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今回,p.7(夏坂哲志: 授業は,考え直すことの連続で成り立つ)に,円と正方形と,五角形と同一の図形が出現して驚きました.「今年のサマーフェスティバルの授業」とのことです.当ブログの記事における点の割り当てに関して,三角形EBCと三角形DEAが合同である(したがって面積も等しい)ことから,五角形ABCEDと三角形ABEの面積が等しくなるのは,読んでなるほどと思いました.
本記事の画像は,テキストエディタでSVGファイルとして作りました.最初の画像のソースコードをhttps://jsfiddle.net/takehikom/prowjkx3/1/にて公開しています.他の画像の作成方法についてはコメントを入れました.