- 出版社/メーカー: 増田屋コーポレーション
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某年月日,百均で購入したと思われる,それなりに大きめのピコピコハンマーが,寝間の枕の上に置いてありました.
夜の9時半です.しかし寝間には,誰もいません.
ここはひとつ,びっくりさせましょう…ピコピコハンマーを取って,枕に頭を置いて寝て,そのハンマーで,自分の頭を叩く格好にしてみました.右手でそのハンマーの柄を持ち,左手と両足は,被害者のしぐさにしてみました.
左手で静かにドアを閉め,誰かが来るのを待っていると…
階段の音から,さきの子と分かります.ドアが開きました.さっそく,卒倒してくれました.「パパ何してるの~」です.
それでもやられた振りをキープしていると,さきの子は階段を降り始めました.「ねえねえパパおもろいことしてるよ~」です.元気があっていいですね.もうお休みの時間なのですが.
さきの子か,誰かが来るのを見越して,ピコピコハンマーの柄のところを自分の頭につけ,叩くところを右手で持つようにして,しばらく待つと,上がってきたのは,さきの子だけでした.もう一度,笑ってくれました.
なぜかさきの子が姿を消しました.その後,静かにやって来たのは,すえの子です.
「パパそれかして」と言うので,ピコピコハンマーを渡すと,1秒もしないうちに,無防備のパパのお腹に一発,ハンマーを見舞ってくれました.
痛みはもちろんないけれど,衝撃の強さに,のたうち回りました.ここですえの子が大喜び.
階下のママの「騒いでやんと,早よ寝なさい!」の声に,すえの子は,掛け布団を自分の体に覆ってしまいました.