わさっきhb

大学(教育研究)とか ,親馬鹿とか,和歌山とか,とか,とか.

ワンポイントナレーション

 第2クォーターで週2回実施の講義科目のスライドは,各回,3つか4つのPowerPointファイルに分割してから,それぞれに表紙をつけています.
 第3回授業の1番目のスライドの,表紙の音声は,こんな感じです.

ネットワークセキュリティ
3の1,攻撃モデル
スライドは,全部で9枚
ナレーションは,takehikomです

 表紙もそれ以外も,スクリプト(台本)は作成していません.第1クォーターでは,スライドにない内容をテキスト化して,タブレット端末で見ながら話すというのをしましたが,第2クォーターでは実施していません.
 先週末のことです.第4回の授業のためのスライド編集を,自宅でしていると,さきの子がやってきました.
 興味深そうに画面を見ているので,「パパがやっている音声入力,お前もいっぺん,やってみるか?」と誘うと,乗り気になりました.
 とはいえ,マイクを渡してさあ吹き込め,というわけにもいきません.ファイル1つ分を録音するのも大変なので(話の展開を知っておかないといけないし),表紙だけをナレーションしてもらうことにしました.
 4の3の表紙にします.部屋に自分以外いない状況で,表紙を含む各スライドに,自分の声を入れて保存したあと,「こんな感じな」と,さきの子に聞かせました.
 スクリプトを,Wordで作成し,大きめのフォントにしてから,印刷しました.

ネットワークセキュリティ
(1秒休む)
4の3,ブロックあんごうのモード
スライドは,ぜんぶで6まい
ナレーションは,わがやのさきの子です
(1秒休む)

 紙を渡して2度ほど練習をさせ,よどみなく発声できることを確認しました.2回目の1秒休むのあとに,「がんばってね」とか「お父さんをよろしく」とか,何か気の利いたことを言うてみるかと問うと,はにかみながら,それはやめとくと,返ってきました.
 マイクをオンにして,さきの子の口のそばに持って行き,PowerPointは「スライド ショーの記録」で黒背景の画面に移り,左上の録音ボタンを押して,3,2,1,…
 無事に録音できました.ただ,再生してみると,声量が一定しません.やり直すかと尋ねると,もういいと,部屋を出て行きました.
 出勤してから,4の3の2枚目のスライドの録音を,差し替えました.先頭に「ここから,ナレーションはtakehikomです」を入れました.
 授業当日の朝,さきの子と,ママとすえの子がいる状況で,聞いてみたいと喜んで言うので,さきの子のナレーションと,声が変わって「ここから,ナレーションはtakehikomです」までを再生すると,笑い声があがりました.1枚目で,子どもがしゃべるんかと思わせ,スライドが次に進むと「ここから…」というわけで,良い緊張と弛緩になってくれるように思いました.
 このワンポイントリリーフ,ではなくワンポイントナレーションについて,学生からの感想を得ることは,あえてしませんでした.4つの資料に基づく小問を5つ用意し,これまで通り,成績には入れない(試験で出題することも確約しない)けれども関心のある人は取り組んでみてくださいと提供しました.回を追うごとに,提出者数も,すべての小問に解答した学生数も,減っているのは,何とかしないといけません.