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オープンラボで,ワンポイントナレーションに関する質問

 所属メジャーでは3年向け配属行事を進めています.
 例年だと,9月下旬に該当学生に大学に来てもらい,午前中は講義室で各教員10分程度,スライドを使ってプレゼンをします.午後は研究室見学(オープンラボ)です.
 あとは,Webアプリを使って各学生が第1希望の研究室を回答し,指定の日時になったら第1希望決定として面談を実施します.
 1年終了時のメジャー配属では,各学生は期限までに第1希望から第5希望までを一括して提出していますが,所属メジャーの研究室配属では,第1希望(提出・面談・決定),第2希望(同じ),最終調整(個別対応)の順に行います.配属希望学生にとっては,第1希望の研究室の希望者数が定員に収まっている(希望者数≦定員)か否かが重要となるのに対し,教員側では第2希望の対応が必要となる(希望者数<定員)かどうかに関心があります.
 新型コロナウイルスへの対応として,今年度は,講義室での教員持ち回りの紹介は,事前に作成した動画の再生に替わりました.オープンラボは,9つある研究室を2分割し,日を分けて実施することになりました.
 自分のところでは,研究室の学生を「事前準備」と「当日対応」に分けて,どちらかに来てもらいました.事前準備では研究室内を小綺麗にして,入室から,共用机までの動線をチェックしました.
 当日対応は,学生だけにさせるわけにいきません.教員室と研究室とを何往復かし,オープンラボ開始の10分前に,ひとつのカバンに2つのノートPCを入れて,研究室に向かいました.動画を見ていない人向けに再生し,あとは来客がないときの仕事用のつもりでした.
 研究室の前の廊下で,見慣れない学生が立っていました.自分のところの見学かを尋ねると,はいそうですの返答だったので,あわてて解錠し,部屋に入ってもらいました.
 10時すぎに7人.説明したり質疑応答したりして,立っておじぎをしておしまいとしたところ,廊下で待つ学生が何人もいて驚きました.午後1時までに,配属対象学生の半分以上が,訪れて話を聞いてくれたことになります.少し遅刻の当日対応学生とともに,昼食をとらずに,気楽にやりとりしました.かばんから,ノートPCを取り出すことはありませんでした.
 最初のグループだったと思います.「これまでこちらより話した内容でも,他のことでもかまいませんので,何か質問はありますか?」と振ったところ,ある学生から「こんなことを,ここで,聞いていいのかわかりませんが…」と数秒ほどの沈黙のあと,「先生の授業,お子さんの声が入っていましたよね?」と来ました.
 第2クォーター科目の記憶が,よみがえりました.

 学生からの「ずっとお子さんがしゃべるのかと思いました!」を受け,コメントしました.授業資料の単調さを避けるために実施したこと,表紙だけにするのは意図的だったこと,聴き直して復習するときには意味がないのでほどなく差し替えたことを伝え,3人目のナレーション予定のことは,言いませんでした.
 この日の晩の食卓で妻子に話したところ,ナレーションしてくれた子,してくれなかった子,それぞれから反響がありました.