PC利用に関して,今年はWindows Subsystem for Linuxのバージョン2(WSL2)が普及した年でした.
これにより,Windows上でお気に入りのテキストエディタを使ってファイルを編集し,端末上でコマンドを実行して(Linuxサーバなどと通信することなく),プログラム実行やファイル処理が,手軽にできるようになりました.VirtualBoxと併用できるのも,大きなメリットでした.
いくつかのPCにインストールしていく中で,「WSL2が使えるようになるまで」と「WSL2が使えるようになってから」について,情報が錯綜しているようにも感じました.そこで本記事にて,自分にとって必要だった情報を整理することにしました.
WSL2が使えるようになるまで
前者で,「管理者として PowerShell を開き、以下を実行」とされている
dism.exe /online /enable-feature /featurename:Microsoft-Windows-Subsystem-Linux /all /norestart
dism.exe /online /enable-feature /featurename:VirtualMachinePlatform /all /norestart
は,後者の「Windows の機能の有効化または無効化」でチェックする件と同じ.
実行コマンドのうち wsl --set-default-version 2
は,今後インストールする際のWSLバージョン指定となる.インストール済みのものをWSL1からWSL2に変更するには,wsl --list --verbose
と wsl --set-version <distribution name> <versionNumber>
のほう.
WSL2が使えるようになってから
昨年4月に,2年生向け科目用に作成した情報を改変.
- Ubuntuの最初の起動時は少し待つ.「Enter new UNIX username:」が出たら,ユーザ名を決めて打ち込む.ログイン時のユーザ名と別でもいい.そのあとパスワードも決めて打ち込む(2回).
- コマンド
$ sudo -i (パスワード入力) # nano /etc/apt/sources.list
# apt update # apt upgrade # apt install vim lv
- 日本語設定のためのコマンド
# apt install language-pack-ja # update-locale LANG=ja_JP.UTF-8 # exit $ exit
- 再びUbuntuを起動して端末を表示させ,
date
を実行して現在日時が日本語で表示されれば成功.sudo dpkg-reconfigure tzdata
は不要.
- コマンド
- 以下のうち字数が最も多いコマンドはhttps://github.com/rbenv/ruby-build/wikiから.
# apt install build-essential # apt install ruby # apt install autoconf bison build-essential libssl-dev libyaml-dev libreadline6-dev zlib1g-dev libncurses5-dev libffi-dev libgdbm6 libgdbm-dev libdb-dev # apt install zsh # apt install imagemagick
- tmux + zshでシェル複数起動(詳細は省略)