「今回,研究室の者が著者の文献は,参考文献のうち半分までというルールにしていました.この条件を満たさなかった班は,研究室以外の文献を探して取り入れ,来週,修正版を提出してください」
「対象は異なるけれども,手法が自分の研究と類似している,または手法を自分の研究に取り入れたいと考えているような文献も,よいものを見つけて参考文献に入れ,内容を説明しましょう」
「手法が『主』で,ある対象に適用したのが『従』となるのか,それともある対象への適用が『主』で,手法はそれを実現するための手段だから『従』なるのかで,関連研究の書き方も少し変わってきます.元の文献を読み直してみてください」
「本文で,共著の文献を引用する際は,『筆頭著者の姓ら[文献番号]』が基本です.『筆頭著者の姓[文献番号]ら』ではありません」
何これ
今週の研究室のゼミでは,研究班ごとに「関連研究」の節を作成し,「参考文献」を整備して,読み上げてもらいました.
2週連続の1週目です.文章や,文献のリストを見て修正・充実すべきところをこちらより指摘し,来週は,修正版の提出・発表を予定しています.
ちなみに文献管理ソフトなどは使用していません.学会発表(自分も),修士論文,卒業論文で,その都度,参考文献(文献リスト)を作成し,1点1点,文献を確認する習慣をとっています.
追加
「修士論文・卒業論文の審査にあたり,先生方は,参考文献のところはしっかりとご覧になります.例えば卒業論文では,参考文献に入っている学術文献が,研究室の人(先輩・先生)によるもののみだと,学外の先行研究も入れるよう,指示されます.修士論文では,海外の研究はないのですかといった形で,コメントが返ってきて,英語文献も調査して取り入れる必要もあったりします」
「今回,関連研究の文章を作成しておいて,それをそのまま,修士論文や卒業論文に入れてよいというものでもありません.あくまで年度の前期の,今の段階の,情報収集と整理になります.また関連研究以外の章や節に,文献を入れることにももちろんあります.文献を整理し,書誌情報を統一的に書くことを意識しましょう」