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加茂教授が語る十訓

 7月20日発売のグランドジャンプKindle版を購入して読みました.

 『カモのネギには毒がある 加茂教授の人間経済学講義』を読んでいくと,加茂教授室内で,促されて教授が「人生をうまく渡る秘訣」を,2人の学生に話していきます.
 番号が振ってあるのは以下の10個で,それぞれの前後に,事例を挙げたり学生の質問に答えたりしています.

①目標をもつ
②優先順位は正しく決める
③道は自分で探すより人に聞いた方が早い
④結果を作ったのは全て自分
⑤数をこなし次に質を上げる
⑥自分との約束を守り続ければ自身が作られる
⑦大きなハコが大きな仕事を成し遂げる
⑧多くの仲間が新たな仕事を開拓する
⑨健康第一
⑩大切な決断は理屈よりも心の声を優先に

 学生はノートに記録し,「めっちゃ勉強になった」「ありがとうございました加茂教授!!」と言っているのですが,ただちにネタばらしです.この10個は,対決相手となる「起業家集団の十訓まんま」であり,教授にとっては「どれだけ人に刺さるのか実験」だったのでした.
 起業家集団でのマインドコントールに使われているというのです.情報を増やしたものが,あるページの上部に書かれていました.

①目標をもつ
 →最低でも月収100万→毎月15万は自己投資
②優先順位は正しく決める
 →セミナー参加と勧誘活動は最優先
③道は自分で探すより人に聞いた方が早い
 →師範(リーダー)の言う事は絶対
④結果を作ったのは全て自分
 →言い訳をするな
⑤数をこなし次に質を上げる
 →まずはノルマを達成する
⑥自分との約束を守り続ければ自身が作られる
 →約束(ノルマ)を果たせないうちは脱会は認めない
⑦大きなハコが大きな仕事を成し遂げる
 →月収100万円の振る舞いをしろ→居間から毎月15万円自己投資
⑧多くの仲間が新たな仕事を開拓する
 →勧誘活動(チームビルディング)を怠るな
⑨健康第一
 →師範(リーダー)のショップの健康商品を積極的に購入しよう
⑩大切な決断は理屈よりも心の声を優先に
 →理屈を並べて「辞めろ」という言葉に耳を傾けるな

 ところで,「起業家集団」というのは結局のところ「マルチ商法」のグループです.では販売(に人を巻き込む)話に限定され,宗教団体についてはノータッチかというと,そうではなく,集団のメンバーをあだ名(「イタチ」「カラシニコフ」)と呼ぶことに関連して,学生の一人が「かつて 某カルト教団でも ホーリーネームっての 呼び合ってました もんね」と言っていました.