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「スタッフ巡回」モードを追加

新型コロナの影響で「遠隔」になる前の年度まで,学部2年後期のプログラミング演習科目では,mode.htmlというファイルを自作し活用していました.ブラウザで表示させると,上部では,「学び合い」「ペアワーク」「自力解決」「教員の話を聴く」のいずれかを選び,色を替えて見せられるようにしていました.下部にはテキストエリアを設け,そこにメッセージを書きます.ブラウザを終了させたり,ページを再読み込みしたりすると,テキストエリアの内容は消滅するので,頻繁に,テキストエディタにコピーしていました.

授業中,静かに課題に取り組んでいた学生へ

 昨日が第5回の授業でした.JSPのWebアプリケーションの開発の初回でした.
 第4回までで,学生からの授業内容に関する質問が少ないこと,そしてごく少数ですが,授業内容に関係のない会話を教室内で行っていることが,気になっていました.
 第5回の授業当日の朝に,mode.htmlを編集して,「スタッフ巡回」を表示できるようにしました.このモードのとき,「教室内を教員・TAが巡回します.質問を歓迎します.教員・TAから質問をすることもあります.」も合わせて表示します.
 2コマ連続の最初のコマに2回,あとのコマに1回,時刻を予告し「スタッフ巡回」にしました.「ペアワーク」「自力解決」の場合には,そのモードにしたら終了時刻も伝えていましたが,「スタッフ巡回」は,教員・TAがもとの位置(教卓そば)に戻るまでとし,終了時刻は明記しませんでした.
 教員とTAは同行ではなく,教室内で別々にゆっくり歩みを進めました.
 最初の巡回で,さっそく,近づいてきたTAに質問をする学生の姿がありました.
 2度目・3度目の巡回には,こちらも,学生からの質問を受けました.NullPointerExceptionのエラー画面が出ているときには,パラメータを受け取る変数の値がnullになっている可能性を指摘し,そうでないエラー画面には,ソースコード編集画面と往復して,原因を探りました.
 といったわけで,巡回を明示し実施するのは,教室でのプログラミング科目の学習に,よい影響を持たせることとなりました.
 ところでこれまで,あとのコマの授業時間が終わると,TAと自分はさっさと教室を出るようにしています.第5回についてもです.
 しかし昨日の授業の退室時には,思わず声をあげてしまいました.学生は半数以上がまだ,PCに向かって作業をしているのです.
 第3回と第4回で一つ,第5回と第6回でまた一つ,プログラムを完成させて,各偶数回の最終提出については,配点を他より大きくすることを,第3回授業時にアナウンスしています.
 なのでこちらとしては,中間報告となる第3回・第5回は,そこそこの内容ができたら提出して,おしまいにしてくれればいいと,思っていたところ,多くの学生が時間を気にせず,奮起しているのです.
 さて,第6回の授業でも学習を深めてもらうための課題を,準備していくとしますか….