「えっと,助手席のさきの子よ」
「なに,パパ?」
「左にな,おもろい建物,見えるやろ?」
「え? …あ,何あれ?」
「球の上半分が,屋根みたいになってんのんな」
「あれな,プラネタリウムやねん.ちゃうかったかなあ」
野暮な解説です.wikipedia:大阪市立電気科学館に書かれている「ホワイトドームプラザ」を見ています.車で,阪神高速環状線を北上中に建物を見かけて,さきの子に話しかけたのでした.
このとき,運転手は自分,助手席にはさきの子,2列目にはあとの子と(実家の)母,3列目にはすえの子が座っていました.ママはお仕事,うえの子は春休みを満喫するため不在です.
このメンバーでどこへ向かうかについては,明日の記事で明らかにすることにして,会話に戻りましょう.
「見たことある? あの球の内側に,星空とか映像を映し出すんで,それを観るんな」
「ここの電気科学館は,小さいころ,おばあちゃんが連れてってくれたもんや.兄貴と…あ,『あっちのおっちゃん』も一緒にな」
「へえ!」
「けどそこのプラネタリウムで,何か見た記憶はないなあ.母さん,なんか覚えてる?」
「あんた,あのな去年に,親類が集まったんよ.あんたおらんかったけどな」
「えっと…自分とさきの子とあとの子が行って,親類の集まりでお昼を食べたときに,今度また集まろうとか言うてた件かな?」
「それでな,○○が,部屋に,大写しにしてくれてな」
「(いとこの○○兄さんか.機器を用意してあれこれするの好きなんよなあ.それはさておき…)ん? 星空を?」
「ちゃうやん,みんなの写真やん.あんたの写真もあってんで」
「ああそれはそれは」
「それでな,△△と□□が映ったときにな」
「(2人ともいとこで…□□兄さんがだいぶ前,△△兄さんがたしか2年前に,亡くなったんよなあ)」
「そのとき言うたってん.私も,近々あんたらのところに行くからなって」
「え,そんなん言うたん?」
「ほんならシーンとなってな,誰も何にも言わへんねん」
「….その状況でツッコミできる人,おらんのとちゃうかな」
バカ息子が通ってんねんのときには,ツッコミももらえていたのですが.