4人で車に乗って,次の行き先は葬儀会館です.
阪堺電車で浜寺駅前側に2駅,大小路のそばです.
スタッフに案内され,1階奥の霊安室に入りました.
心ゆくまでお過ごしくださいとスタッフがおっしゃって退室したあとに,母の顔を見ました.見覚えのある顔ですが,このとき,数年前の告別式のことを思い出しました.
父方の親類の葬儀で,母と兄と自分も参列しました.開式前に,お顔を見ることが許され,見せてもらったときの状況と,いくつか似ていました.特に覚えている共通点は,歯がむき出しになっていたことです.
少し離れて,母の状況について聞きました.兄は出勤するとき,母の家の前を通るのですが,前日には,中身の入った牛乳瓶が家の前に置いてありました.いつもと状況が違うなあと思いつつも通過し,1日経っても変化がなかったので,鍵を開けて入ると,2階のベッドに仰向けで,息をしていない,母の姿があった,とのことでした.
「ただ,苦しいという表情ではなかったかな」「そうそう,『ふう』って表情やったね」と,兄夫婦が言っていました.
霊安室を出ました.