某年月日,自分が車を運転していたときのことです.
ママはいません.後部座席から,子らのおしゃべりが聞こえてきます.
ママは子どもっぽいという話から,パパの話へと移っていきました.
「パパって,ウソつかんやんか」
(オレ,ウソつかない!?)
「わかるー」
(え,納得するの!?)
「思い出した,パパね」
(えっと,あとの子と,すえの子の,やりとりやな.あとの子にあからさまなウソ,ついたことあったっけ…)
「あっちのおばあちゃんのおうちで,『七並べ』やったときにね」
(七並べはウソつくゲームとちゃうやろ.ウソつくトランプのゲームいうたら,ダウト(ざぶとん)やがな)
「6を誰も出してないから,それより小さい数を出すこともできなくって,誰~誰~って言ってたら,結局パパが持っててん」
「あったあったー」
(それウソちゃうやん.戦略やん)
心の中で戸惑いながら,無事故無違反で自宅に到着しました.
1990年代,結婚などまだまだだけれど,仲間うちで「パパ」と呼ばれたときのことを,思い出しました.
思いつきでウソを言って,戸惑っている状況を見て「ウソ.」とバラしていたものです.あるとき,何の話題だったか忘れましたが「ウソ.」で締めくくったところ,必ずしもウソではないのでないかとツッコミが来ました.
少し考えて,そのツッコミは正しいと判断し,「ウソ取り消し.」と言ったときには,「ウソ.」と言ったとき以上の反響が上がったものです.