先週の出張前日のことです.
職場内の,あるLinuxマシンにsshでログインしました.計算やファイル保存に使用し,Webサービスを公開していないサーバです.
ログインメッセージに「do-release-upgrade」が含まれていました.Ubuntu 22.04から24.04にアップグレード可能というわけです.
screenコマンドを実行して,出入り可能な端末を作ってから,sudo do-release-upgradeを実行しました.
出力を見ていると,sshで入ってdo-release-upgradeを実行するのはよくないだとか,他のポート番号のsshサーバを起動しただとか出てきたのですが,気にせず出力を眺め,ときどき,はいを表すyのキー(とEnter)を押しました.
アップグレードのことをすっかり忘れて帰宅し,思い出したのは,出張初日のホテルで,ノートPCを開いたときでした.あいにくそこから,職場にsshでログインできませんでした.
帰宅してもsshに失敗し,できるようになったのは,今週月曜日です…
いえ,できません.職場のファイアウォールではなく,アップグレード中のマシンの都合で,sshによるログインができなくなっています.
電源ボタン4秒押しで強制終了し,モニタとキーボードをつないで起動しました.端末を表示させて,screenコマンドを実行し,その次は,sudo dpkg-reconfigure -aです.
そうして,処理が進んでいきました.
処理が終わり,プロンプトが表示されたところで,シャットダウンし,モニタとキーボードを外して,電源を入れました.Windows (WSL2)の端末からsshで入り込んでみると,「Welcome to Ubuntu 24.04.1 LTS」を含むメッセージが表示されました.
その日の夜には,自宅のLinuxマシンでも,do-release-upgradeを実行しました.その際には,sshログインに起因するメッセージは表示されませんでした.20分もかからずに完了し,再起動して,/etc/apt/sources.list.distUpgradeの中身を見ると,#で始まらない行の多くに「noble」の語が出現します.Ubuntu 24.04.1 (Noble Numbat)の「noble」です.