むかし,英会話学校で,「読み,書き,聞き,話す」の順序を変えるだとかいった宣伝がありましたかね.
ともあれ,研究室での活動も,基本は「読み,書き,聞き,話す」の積み重ねなんだな,と強く感じた1週間でした.具体的には…
- 学生の発表を聞きながら,また質疑応答の中で,資料にどんどん書き込みを入れていきました.ときには,あの漢字や英単語が正しく書けないということもありました*1し,議論では資料の中の言葉を使っているけど,アレのことだよなという言葉を引っぱり出したりしました.
- 自分の研究室のゼミでは,思いつきで,学生に質問を投げかけます.答えられなくても,5秒か10秒くらいは待ちますが,とっさのことですので,驚きと緊張で言葉が出ません.そこで,上の学年の学生に振ります.見事に説明してくれて,最初の学生も納得です.こういうのの積み重ねで,状況にあった対応をする能力を磨くことができる…のでしょう.
- ある学生のpptファイルを見まして,語句よりも組み立てに難がありました.こういうときは,「もし,今のこの資料を使って,発表するならば,こんな質問が出そうなんで,ひとつひとつ考えてみてくれますか」と,想定質問を先に*2作りました.質問は30個ほど.返信のメールには,「質問はスライド順であって重要度順ではないので,全体を見て,答えやすそうなところから手をつけてください.もし答えられないものがあれば,遠慮なく相談ください」を付け加えました.書くのもひと苦労でしたが*3,学生にとっては,これを受け取ってからが大事です.
- テーブルを囲んでのミーティング.その中で立ち上がって,ある学生のところで動くアプリケーションを確認し,どうも挙動が不思議なときはソースを見て,席に戻ること,2回.ここで重要なのは,席に戻る前に,デモ画面やソースは終了させないでおくことでしょう.2回目に役立ちました.