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某ゼミ初回,手を挙げたいけど挙げない,手を挙げる,手を挙げられない

 昨日,某ゼミ初回でした.1階の講義室の,後方に座りました.
 昨年度までよりも,広い教室なのですが,固定の長机で,コロナ対応のため4人横並びの座席は両端にしか座れないため,学生が前方から後方までの広い範囲に座ることになりました.
 定刻に,主任の先生が教室の前から入ってきて,挨拶をしました.教員も順に立って挨拶し,某ゼミ担当幹事の先生が,実施方法を説明していきました.
 ここまで読んで,「某ゼミ?」と疑問に思った方のために,少し説明しますと,大学院のマスターコースの学生と教員が,週1回集まって,基本的に学生が研究を報告し質疑を行うというものです.研究室内で行うゼミと異なり,専門が異なる教員や学生にも分かってもらえるよう,発表を用意することが,要請されます.
 説明をしていた先生が,「質問のある人,いませんか?」とおっしゃったとき,手を挙げようかどうか,迷いました.
 そこで思いついた質問は,「発表や質疑の時間は,卒論発表会と同じように,先生が計るのですか?」でした.
 尋ねるまでもなく,回答は分かっていて,「世話人の先生が司会進行を行い,時間を計ります」です.某ゼミ担当幹事は1年間の仕事ですが,毎週の司会進行や,Moodleで提出するコメントの取りまとめ作業については,教員が輪番で実施し,これが「世話人」です.いつ誰が世話人になるかについても,前期の発表スケジュールに記載されています.
 マスターコースに上がったばかりの学生には,そういった情報もあったほうがいいかなと思いつつも,結局,手を挙げませんでした.
 挨拶してガイダンスして初回は終了,というわけにいかず,さっそく発表です.学年はM2から,というわけにこれまたいかず,就職活動を理由とした欠席が発生しがちなので,ここ数年,前期は,先にM1の学生,そのあとM2の学生,という順番が定着しています.M1の前期発表は,卒論の紹介でもかまいませんが,最後に修士研究の計画について述べるよう,指示されています.
 トップバッターは,レジュメをぱっと見た瞬間に,細かい字を追わなくても,あそこの研究室だなと分かります.ともあれ話を聞き,学生どうしの質疑のあと,「それでは,先生のほうから,質問ありませんか?」という声がかかったときに,ゆっくり手を挙げて,話した内容というよりはこの研究が何に寄与するのかについて,質問しました.
 2番手は,自分の研究室の学生です.五十音順ではじめのほうなので,仕方がありません.この日に発表してほしいというのは,担当幹事の先生より,事前に連絡をもらっていて,レジュメのまえがき・あとがきを当初案から丸ごと書き直すなど,時間をとって用意し,発表に臨んでいました.
 メモを広げ,シャープペンシルをしっかりと持ち,質疑をメモしていきますか…
 なんと,学生からの質問だけで8人,ありました.質疑の時間は状況に応じて延長を認めるルールになっていたため,世話人(初回は説明をした担当幹事の先生)は,ノートPCからの質疑終了のベルが鳴っても,規制することなく,挙手する学生を順に当てていきました.こちらは小さいメモ用紙1枚分に,すべての質問を書くことができませんでした.
 続いて教員からの質問です.指導教員が挙手するわけにいきませんので,体を丸めてメモする体勢を維持していました.自分の左後方から,質問があり,学生は回答に苦労していました.
 昨日はガイダンス込みだったので発表者は2名でしたが,来週からは4名です.大所帯の某ゼミ,今年度も続きます.