自宅も仕事場も，Microsoft Officeを2007にバージョンアップしてから，よく，「そのファイルは変更していないのに，どうやら中身が変わっている」という問題に遭遇します．
pptファイルについては，よく見かけます．pptxファイルについては，未確認です．
中身が変わっているのを，どんなときに知るのかというと，TortoiseSVNで作業コピー全体を対象としてコミットしようとしたときです．コミット対象ファイルが表示されますが，その際に，変えたはずのないファイル名が出ることがあります．
そういうファイルがあるときは，コミットをキャンセルしてから，TortoiseSVNの「元に戻す...」で，ファイルを選んでリバートしています．
自分ひとりならそれでいいのですが，学生がゼミその他でpptファイルを作っていて，発表後なので，書き換えてはいけないといいますか，書き換わるはずのないファイルに対してコミットされていることがあります．
おそらく，別の用途で使うためにそのファイルを開き，中身を変えるような操作はしなかったけれど，バイナリレベルではファイルの中身が変わっていて，リバートせずにコミットしてしまったのでしょう．
それにしてもこのトラブル，再現性がありません．
ちょっと箱庭を作って，授業用のpptファイルとpptxファイルを置き，いろいろいじってみましたが，赤びっくりマーク…ファイルが書き換わったことを示すオーバーレイアイコン*1…がファイルにつきませんし，念のためSVNコミットを試みても，「最後のコミットから変更／追加されたファイルは存在していません」と出ます．
可能性としては，Emacsのauto-save-modeのようにしばらく操作しないと，内部ではファイルの保存をしているか，または，保存していないといっても不注意か何かで保存をしてしまっているか，ですが，よく分かりません．今後も要観察です．
箱庭の作り方
- デスクトップにフォルダを作り，「svntest」という名前に変える．
- svntestのフォルダに入る．
- svntestの中に2つのフォルダを作り，「repos」「work」という名前に変える．
- 「repos」を右クリックして，「TortoiseSVN」「ここにリポジトリを作成」を選択する．
- 「repos」を右クリックして，「TortoiseSVN」「リポジトリブラウザ」を選択する．URLをコピーする．
- 「work」を右クリックして「SVN チェックアウト」を選択する．「リポジトリのURL」には，先ほどコピーしたURLを貼り付ける．その他は変更不要で，「OK」を押す．
- （その後は，reposは操作しない．もちろん削除してはいけない．workの中にファイルを置いて，コミットとかリバートとかする．）
いろいろいじってみた例
- PowerPointでファイルを開き，すぐ終了する．
- PowerPointでファイルを開き，ある箇所に「abc」と打ち込んで，すぐ終了する．「保存しますか?」には「いいえ」と答える．
- PowerPointでファイルを開き，ある箇所に「abc」と打ち込んで，それを削除し，終了する．「保存しますか?」には「いいえ」と答える．
- PowerPointでファイルを開き，ある箇所に「abc」，別の箇所に「def」と打ち込んで，すぐ終了する．「保存しますか?」には「いいえ」と答える．
- PowerPointでファイルを開き，ある箇所に「abc」，別の箇所に「def」と打ち込んで，「abc」「def」の順に削除し，終了する．「保存しますか?」には「いいえ」と答える．
- PowerPointでファイルを開き，左上メニューの「名前を付けて保存」を選び，pptxファイルでデスクトップに保存し，終了する．
- PowerPointでファイルを開き，左上メニューの「名前を付けて保存」を選び，pptファイルでデスクトップに保存し，終了する．
- PowerPointでファイルを開き，ある箇所に「abc」と打ち込んで，左上メニューの「名前を付けて保存」を選び，pptxファイルでデスクトップに保存し，終了する．
- PowerPointでファイルを開き，ある箇所に「abc」と打ち込んで，左上メニューの「名前を付けて保存」を選び，pptファイルでデスクトップに保存し，終了する．
