一つだけ書き言葉,残りはすべて話し言葉についての,お小言です.
推奨する表現を「」で囲み,そうでない表現を“”で囲っています.
よりよい日本語
- データベースの運用の際,テーブルには値を「格納」します.“入力”,“表記”,“表示”はいずれもダメです.「登録」ならいいでしょう.
- かけ算の言い方ですが,“かけることのn”ではなく,「のn倍」と言えるようになりましょう.
- スライドには“借りれます”という,ら抜き言葉がありましたね.修正してください…それで,単純に ら を挿入して“借りられます”でいいですか? 可能の意味が薄れてしまいますね.ここは「レンタル可能」とすれば,字数も変わらないし,違和感を持つ人がいなくなりそうですね.
- “目的を解決する”は,動詞と目的語が合っていません.「目的を達成する」か「問題を解決する」としてください.
- “私の研究”と言っていましたね.必ずしも悪いわけではないけど,「本研究」か「今回の研究」のほうがよさそうです.書くときは,「本研究」で統一してください.話し言葉として「本研究」でいいのかですが,学会発表では「本研究」をよく耳にします.「今回の研究」は,過去の蓄積や未来の展望がある中で,自分の手がけていることを限定するときに使います.
- “以下のように”をプレゼンで言ってはいけません.以下とか前述とかは,書き言葉のための表現です.代わりに「ご覧のように」あるいは「こちらに示したとおり」としましょう.