わさっきhb

大学(教育研究)とか ,親馬鹿とか,和歌山とか,とか,とか.

振り返る

/200\d年\d\d?月\d\d?日/ にマッチする日は,本日が最終となりました.
この10年を簡単に振り返ってみますと,長いこと,研究者としてやっていけるかと悩んできましたが,ここ2年で見通しが立ってきたように感じています.授業と研究室運営,それと日記は,小さな「やってみたいこと」とその検証の連続です.90年代には「男として生まれたからには,結婚して,子供を産んで育てて」と言ったあたりでツッコミをもらっていましたが,1歳少々になる娘の手をつないで道を歩いてみると,溝に落ちないか,車に向かって走り出さないかと心配になり,握る力も強くなるというものです.
10年前にも,日記を書いていたのですが,今すぐにそのファイルを取り出せません.Web日記を公表するメディア(というかサイト)は変遷し,1996年2006年9月より,はてなダイアリーで書くようになって,安定しました.
今年の日記から,いくつか振り返っておきます.今週のお題,にもなるのですね.

自他の提案するモノの正当性を検証する人

  • モノを提案する人は,合わせて,自他の提案するモノの正当性を検証する人でなければなりません.

(略)
なお,「自他の提案するモノの正当性を検証する人」という考え方が,何に由来するのかなどは,別の機会に書くことにします.

ゼミで学生からの質問を奨励する理由 - わさっき

すっかり,忘れていました.元ネタは,『暗号技術入門-秘密の国のアリス』です.手元に本がないため,ページ番号は分かりません.AES選定に関してだったでしょうか.
上で書いた「モノ」は,ハードウェアでもソフトウェアでもかまいません.アルゴリズムやワークフローでもかまいません.論文でもかまいません.
そういえば,論文投稿をして,結果待ちの間に,そこの論文誌の査読をしたのは,面白い経験でした.全国大会の学生発表を見に行こうと申し込んだら,座長をしてくれというのもありました.
座長をした全国大会で,検証について何か書いたな…これでした.

「他」はなく,「自」だけでしたか.

英語で書くとfiが抜けた

それで昨日,他の論文も含めて,学会誌を見直したのですが,自分の原稿に不自然な脱字があるのに気づきました.
「le」とか「nd」とか.「de nition」とか「con guration」とか.
いずれも「fi」が落ちています.手元のカメラレディ原稿(PDFファイル)には,すべて間違いなく入っていますが,マウスで単語をドラッグすると,「fi」は同時に領域選択の対象になるか,対象から外れるかします.
そういえば,TeXはfiをはじめ,いくつかの並びをligatureにするのでした.

英語で書くとfiが抜けた - わさっき

原因は未だよくわかっていません.platexとdvipdmxで作ったPDFファイルと,別の(おそらくはWordとAdobe Acrobatで)作ったPDFファイルを結合したときに,脱字になったと聞いています.結合の順序を変えると,文字が出てくる,とも.外字か,PDFファイルの中でローカルに定義したオブジェクトが,何らかの事情で働かなくなったと推測したものの,ここまでです.

正誤表付きで届いた - わさっき

解決策は,分かっていません.
今,可能性の一つを考えてみると,PDFのバージョンがあります.具体的に言うと,platexとdvipdfmxで作り,カメラレディ原稿として送付したファイルは,「%PDF-1.4」から始まります.一方,Adobe Acrobatで作ったファイルだと…pptファイルから生成した,授業のpdfファイルを見ると,「%PDF-1.5」となっています.
これらのバージョンを合わせてから,結合すれば,トラブルの可能性は減るのかなと,想像してみました.でもまあ結合のソフトウェアで,そのあたりのバージョンの違いは,何かしていそうにも思えます.
そういう技術的なことと別にして,この件,実は後味の悪い話なのでした.
というのも,私はその学会誌の編集委員をしています.具体的に何をしているのかについては,ここで書くのは差し控えたいと思います.
それで,この種の編集ミスを発見したときに,どうすればよかったのかで,悩むのです.
5月22日にエントリを書いたときには,投稿者という立場で,「送ったけど,送ったとおりになっていなかった.困った」という内容のエントリを書きましたが,掲載誌の奥付に氏名が明記されている編集委員として,したがってその学会誌の内容に責任を持つべき一端として,その発言は間違いだったのではないかと,わだかまりを持つのです.
おそらく無難な方法は,こうです…この学会であれ,他のところであれ,ブログには書かずに,編集に携わり,かつ連絡先も明記されているところ*1に状況を説明することから始めるのです.
そんな機会が,訪れるのでしょうか.来てほしくないのですけどね.

今月分の修正

*1:出版社ではなく,例えば編集長を想定しています.