「今日は早く行くん?」
「せやな．1限に講義があんで」
「早よ帰ってこれるん?」
「それとこれとは話が別やが…」
「…あら!」
「おっと，さきの子うえの子が来たか．おはようさん」
「ほら，パパにおはようは?」
「…．言わんのかいな．でもって，ソファにごろんとなりおったし」
「あなた，準備の邪魔になれへん?」
「ならんが…よし，これからお前のために，講義をしよう」
「何すんのん?」
「テーマは…ゼニの使い方や!」
「そんなん言うても分からんでこの子」
「世の中，ゼニや!!」
「ちょっとあなた」
「何や」
「河内弁になってんねんけど」
「ああこれはわざとなんやが…むしろこの子の目がらんらんとしているのがこわいぞ」
