わさっきhb

大学(教育研究)とか ,親馬鹿とか,和歌山とか,とか,とか.

学生を指導してきて

研究室で学生を指導してきて,良かったと思っていることを,並べてみます.

  • 研究指導の大枠について,学生は教員を信頼している(ように見える).
    • 教員は,修士の研究や卒業研究,学会発表の完了までに,学生は何をすればいいか,教員はどこをサポートできるかについて,把握している.
  • 学生は,自分の研究に対する不安を,教員に伝えている.
    • たぶん学生間ではもっといろいろなことを言っていると思う.
    • 「研究は競争ではない」という考え方が,良い方向に作用しているのかも.
  • 研究に取りかかる前に,教員は,学生の得手不得手をある程度理解している.
    • 配属時には担当科目の成績(ときにはレポートや試験の答案も見直す)で.
    • 卒業研究の前の3年ゼミで.
    • 修士からの外国人学生*1は,修士入学の前の1年間,研究生で.
  • 教員の実験的な試みに,学生は戸惑いながらも対応する.
  • 研究ミーティングに,「机の外」を積極的に取り入れる.
    • 動作確認は,研究班みんなの目で行う(実装した学生のPCまで行くのが基本).
    • 議論に関係しそうな本を思い出したら,探す*2

まとめるなら,「孤独にならない.学生も,教員も」といったところでしょうか.

思い出すこと

ある年度に,M2を3人指導していて,

  • 1人は,修士論文を完成させた(発表会も終えた)けれど授業の単位が不十分
  • 1人は,授業の単位はクリアしているが修士論文完成に至らず
  • 1人は外国人学生で,授業の単位も修士論文も半ばにして帰国

という理由でみな修了させられなかったのは,「研究室の学生指導」というといつも思い出します.

*1:中国の大学を卒業→日本に来て日本語学校に通う→うちのマスターコースで勉強・研究→日本の企業に就職,というのが基本パターン.

*2:教員=私は,書名は知っていて,所在が分かればいい.なので学生は探さない.ではその間,学生は何をしているかというと,ミーティングのそれまでの内容を整理していることが多い.