いきなりですが問題です.
2つの数があります.
どちらも整数ではなく,小数で表されますが,その積は整数です.
そのような2つの数を1組,答えなさい.
一応,小学校5年生で,小数×小数の計算を学べば,答えが求められます.ただし答えを知ってしまえばそこまでなので,中学入試には出てこないでしょう.
当面は大人のトークとします.そこで,問題を次のように変形します.
2つの数があります.
どちらも整数ではなく,分数で表されますが,その積は整数です.
そのような2つの数を1組,答えなさい.
2つの数があります.
どちらも無理数ですが,その積は整数です.
そのような2つの数を1組,答えなさい.
無理数×無理数が整数になるのは,例えば,とです.それぞれが無理数であることは,別途証明が必要かもしれません.
逆数になる2つの数を持って来れば,積は1になって,めでたしめでたしです.
とすると分数×分数は楽勝です.例えばとでいいでしょう.
そして当初の問題,小数×小数が整数になるようなペアです.いったん,分数で考えましょう.逆数になる2つの数で,小数になるためには,一つは分母が2,もう一つの分母が5とすると…
は,1ですね.そしては2.5,は0.4です.答えが出ました.
問題を次のように変形すれば,分数も無理数も必要とせず,小学校5年生向けの問題になりそうです.
2つの整数があります.
どちらも1の位は0ではありませんが,その積は100です.
そのような2つの整数を1組,答えなさい.
2つの整数の1つを小さいものから探し,100で割った商をもう1つの数としましょう.割り切れないのは除外します.
100÷1=100はダメ,100÷2=50もダメ,100÷3=33あまり1でダメ.100÷4=25はよさそうです.4×25=100と書くことができ,この問題の答えになるのは,4と25です.ついでにここから,0.4×25=10,そして0.4×2.5=1とできます.