わさっきhb

大学(教育研究)とか ,親馬鹿とか,和歌山とか,とか,とか.

遊ぶな出るな

「…はい.今日は欠席・遅刻ゼロですね.いいことです.
さて,学生発表をしてもらう前に,ちょっとアナウンスをさせていただきます.
ゼミ中に,携帯電話やスマートフォンなどを使って,メールをしたりSNSを見に行ったり,ゲームで遊んでいたり,あと本を読んでいたりする学生がいると,連絡をもらいました.
このゼミは,自分が発表するのはもちろんですが,他の学生の発表,そして質疑を聞きながら,それぞれの学生・先生はどんな問題意識を持ち,何を題材もしくは着想として,どのように展開していきながら,学術的な『問題解決』あるいは『真相解明』に取り組んでいく・取り組めばいいのかを,考えてもらいたいと思っています.
そこで考えることに,正解はありませんし,紙に書いて提出して,それが成績の一部になるだとかいったことは,しません.
結局のところ,成人であるみなさんの自覚にかかっているわけです.
なお,試験だったらケータイやら電子機器をオフにせよという指示をしますが,このゼミではそこまではしません.同じ研究室の人が発表するので,質疑を記録するという人もいるでしょうし,発表や質疑で出た専門用語を,詳しく知りたくて検索する,ということだってあり得るでしょうから.
あと,ゼミ中の残念な出来事といえば,途中退室があります.その中には,ゼミ開始時の出席だけとれば,教員の目を盗んで出て行ってしまうといった者もいると聞きます.
前期のこのゼミで一度だけ,私は部屋後方の入口付近に座り,最も遠くから発表を見せていただくとともに,退室しようとする学生にとって門番のような役割をさせてもらったことがあります.
今後はずっと,誰かそこに教員を配置したほうがいいのか,それが『ゼミ』という空間を作るのに適した方法なのかというのを,ゼミ運営側としては今後のみなさんの振る舞いを見ながら,考えていきたいと思います.
長くなりました.それでは発表を始めてください」

何これ

来週某日の某ゼミのスピーチ案です.もちろん,この通りに言う保証はありません.
学生がケータイその他を使って発表を聴かない事情として,上に書いたとおり聞いた内容に対して何も提出をしないことのほか,現在(11月末まで)は修論の中間発表を実施していて,質問は学生からではなく教員を優先していること,評価をつける担当教員は前方に集中し,後方の学生にまで目が行き届かないことなどが挙げられます.それらの問題解決は,教員サイドの責任です.