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某ゼミは対面授業~学生前方・教員後方!?

 金曜の午後のことです.スケジュールアプリに登録していた時間と場所にもとづき,教室へ足を運びました.某ゼミです.
 当ブログで「某ゼミ」と書くのは,大学院のマスターコースの学生と,教員が集まって実施するゼミのことです.
 昨年度は,「遠隔・リアルタイム」での実施でした.Teamsのビデオ会議で,学生は画面共有を使用して発表し,音声で質疑応答をしました.
 今年度,某ゼミは「対面」で実施することになりました.主任の先生の案内メールが届いたときに,スケジュールアプリに入力していたのでした.
 初回はガイダンスで終わることなく,2件,学生発表があります.某ゼミに関するMoodleの情報を見て,ゼミの実施要領と発表レジュメのファイルを,タブレット端末にコピーし,メモ帳とボールペンとともに持参しました.
 教室は…
 戸惑ってしまいました.よくある講義と同じように,学生が,教室の後方を中心に,着席しているのです.
 実施要領に,「学生は教室の前方に着席するように」という指示が書かれています.学生前方・教員後方の着席ルールは,我々の某ゼミで,暗黙の了解事項となっているのです.
 とはいえ,ここで声をあげて,学生みんな動け前に行けと,言うわけにもいきません.最後列の一つの空席に座り,持参品を机の上に置いてから,入口付近の実施要領とレジュメのコピーを1部ずつ,取りに行きました.「席はどこでもいいのですか?」と尋ねる学生に対し,「基本,前に行ってね~」と促しました.
 ゼミの時間が始まり,前方で取りまとめの先生がガイダンスを始め…
 そんなとき教室後方から,教授が,入ってきました.クラスタ教員の中では厳しめの先生です.いつだったかの年度始めには,声をあげて,学生の移動を指示することもありました.
 着席の状況に,戸惑っていました.今回も移動を呼びかけるのかなと思ったら,そうはせず,無言で空席についていました.
 前方で,資料をもとにした説明が終わり,「ここまでについて質問のある方はいませんか?」となったので,手を挙げて,「学生は教室の前方に着席するように」の運用について,コロナ対応にも言及しながら,質問しました.
 実のところコロナ対応と「学生は前方に」というのは,相容れない要請のように思えます.
 取りまとめの先生は,おおよそ次の回答をされました.

  • 前方に座って聴いてほしいが,「密」は避けたい.
  • 後方に座るばかりというのも,「密」になってしまう.
  • 最前列は,発表者の飛沫が飛ぶ可能性があるので,着席を避ける.
  • あとはみなさんの判断で.

 妥当な落としどころだと思います.それと,このやりとりの中で,「学生前方・教員後方の着席ルール」を,昨年度は遠隔だったためM2の学生が知らなかったのに,気づきました.
 ガイダンスに関する質問はこの1件だけで,学生発表に移りました.
 各発表に対してMoodleでコメントを書くのも,例年通りです.期限は週明け月曜日でしたが,時間があったのでその日のうちにコメントを作り,提出しました.