「ただいま…」
「ちょっと,聞いてよ!」
「何やなんや」
「この子ね,ゲーム,買てもおてんで」
「ん? …ああ,ゲーム機な」
「プリキュアのんな」
「じいじからか? ばあばからか?」
「じいじやねん.欲しいほしい言われて,買うてんて」
「何や,のめり込むんか?」
「ちょっと見てみたけどね,それほどではないかな.チャチいわ」
「へえ…」
晩9時ごろ.
「あの子がね,聞いてくんねん」
「何やなんや」
「ゲームがあかんの?」
「ちがうよ.ゲームをずっとするのが,あかんのよ」
「あかんの?」
「せやねん.目が悪ぅなるしな…」
「ほお」
「分かってくれたかなあ…」
「あのよお…」
「どしたん?」
「うえの子,それな,ずいぶんと高度なこと質問してへんか? 3歳児離れしとるぞ」
「あ,そういえばそうやね」
会話にはしませんでしたが,ゲーム機で遊ぶことの問題点は,視力を悪くすることよりも,「止められない」ことかなと思います.読書なら,しおりを挟んでいったん休止,そして再開とできますが,テレビゲームではそうもいかないことが往々にしてあります.