「うえの子よ，ヒジに何シールを貼ってん…おっと，バンソウコウか」
「パパ，とらないで!」
「ああ，すまんの．って，ケガしたんか?」
「ちゃうねん，今日，採血したんよ」
「ん?」
「病院へ連れてって，診てもろてんけどね」
「幼稚園はお休みして，か?」
「うん，行きたかってんけど，朝昼，日赤やったからね」
「んで採血?」
「せやねん，んで，看護師さんが近づいたら，この子，こわがってね」
「こわいんかいな」
「泣き出したんよ」
「看護師さんが，こわかった?」
「ていうかね，血ぃを取られることの恐怖かな」
「ほお，それで泣いたんか」
「けどな，針はうんと細くて，痛くなかったから，採血中はぜんっぜん，泣かへんかってん」
「そんなもんか」
妻とうえの子（長女）は，この日，日本赤十字社和歌山医療センター，略して日赤へ行っていました．
近所のお医者さんと違って，受付やら検査やら，問診やらで待つ人がずいぶんと多く，時間がとられたのでした．
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