現在，ローマの宿泊先（国際会議の会場でもあります）にいます．現地時間で26日(水)の朝4時すぎです．5泊のうち3泊目の晩です．
昨日の午後，“Portable Full-text Retrieval System”と題する発表を終えました．
内容はというと，去年8月のギリシャ発表の続きです．昨年は，動かすPCにサーバプログラム（Apache，MySQL，PHP）をインストールしていたのですが，今回はそれをUSBメモリに入れることで，導入の手間を減らし，よりポータブルに活用できることをアピールしました．
機能面では，例えば「1234」を検索語として与えたとき，内部では「文暦元年|天福二年|1234」に変換（パイプ記号はOR演算子）して検索するように，以前からしていたのですが，そういった検索語の変換ルールをユーザが編集できる機能を設けました．
また性能評価では，3種類のPC（8，7，XP），2種類のデータセット*1，1つのUSB 3.0メモリを使用しました．結果はというと，インデックス生成についてはほぼCPUの性能に依存し，一方，1回の検索時間はどのパターンでも1秒強でした．考察では，セットアップ（インデックス生成まで）は研究室の高性能PCで行い，使用の際にはやや性能の劣るノートPCで行うといった分業が可能なことを示しました．
想定質問を用意していました．座長を含む2人からの質問は，それぞれ別々の想定質問（一時的な脳内データベース）に即ヒットしたのですが，英語で回答するのに難儀しました．質問をされた方も，その内容に納得というよりは，「ごくろうさん」といった面持ちでした．
