朝6時だ.*1
「(廊下の音は……ママと,あと一人おるな)」
「(がちゃ)おはよう」
「おう,おはよさん.ん? すえの子か」
「せやねん」
「すえの子は無言かよ.んでiPadの前に座るし」
「晩は大変やってんからね」
「何かあったんか」
「子ぉらはなかなか寝やんし」
「うーむ」
「せくし」
「(セクシー? あなたはセクシー? ってそれは渚のシンドバッドだ.ちゃうよなあ,何だこれ.妻も,けったいなこと言いよるなあ…)」
「あたしもやけど,もっとひどいのは,あとの子ちゃんよ」
「(セクシーが,もっとひどいって??)」
「もうせいてせいて,大変やったんよ」
「んん…あ,そういうことか!」
「なによお」
「いやいや,ごほんごほんと,咳き込んだんかいな,夜中に」
「せやで」
「それはつらかったの」
「あなたは一人,寝てたかもしれへんけどね*2」
「まあなあすまんなあ.んで,今は,すえの子以外みんな,寝とるんかいな?」
「せやけど.なるべく起こさんようにしてや」
「ん? 起こさんほうが,ええんかいな」
「朝ごはんとか,朝の準備をいろいろ,せんとあかんねんから」
「まあなあ」
「服,着替えさせるん,手伝ってや」
「へいへい」