わさっきhb

大学(教育研究)とか ,親馬鹿とか,和歌山とか,とか,とか.

とか言ってる人もいる

アクセスログを見ると,t.coによる短縮URLからのアクセスがありました.ツイート元は[twitter:@id_g]さんとのこと.

リンクされている記事は2010年11月のもの.自分が「かけ算の順序論争」で書いた最初期の一つです.
さて,「「a×b=b×a=運動量」は同じ」は,興味深い記述です.次元解析あたりを背景にしていると想像します.
とはいえ「次元解析」も「次元」も,小学校では学習しませんので,小学校で学習するかけ算と,高校の物理あたりで学習する運動量だとかを,組み合わせて論じても,得られるものは多くなさそうだなあ,とも感じました*1
「最初期」と書きましたが,その後,交換法則や「かけ算の順序」について,本を読んできました.『小学校指導法 算数』,『量と数の理論』,"Arithmetic Operations on Whole Numbers: Multiplication and Division"は,読んでなるほどと思ったものです.
アウトプットもしてきました.


ツイートには「(続く)」とあります.読んでみます.

小学校の算数においては,「5×3=15 こたえ 15こ」が標準的ではないかと思います.
式に単位を付けることについては,

などで書いてきました.「5個/皿×3皿=15個」のほかに「5個×3=15個」とも表せるのをお忘れなく.

これは,条件過多の問題でしょうか.類題には「1本136円で,280mL入りのジュースを4本買います。代金はいくらですか。」があります.東京書籍の3年の教科書で,http://ten.tokyo-shoseki.co.jp/text/shou_current/subject/sansu/mihon/top.htmlの「16/21ページ」のところで読めます.
それから,「32Km/h」と書かれた,小学生向けの算数の問題集が思い浮かばないのですが,どこかにあるのでしょうか.小学生が「速さ」や「量」について,どのような学習をし,どのような問題に取り組んでいるのか,きちんと把握をした上でのツイートなのでしょうか.
「かけ算の順序」に批判的な人が持ち出す問題は,どこか小学校の算数に合わないなあ……と思ったのは,ウサギの耳にリボンを付けるを書いたとき以来です.

*1:小学校のかけ算は「倍(multiple)」由来が圧倒的なのに対して,運動量のかけ算は,かけて得られる量は2つの因数のどちらとも異なる種類の量であり,「積(product)」に基づくものだ,と違いを言うこともできます.