わさっきhb

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サッカー遊び,ワークショップ

今月は,幼稚園の授業参観で,うえの子(年長)とサッカーなどをして遊びました.また別の日には県内某所にて,まちづくりに関するワークショップに参加しました.
サッカーというのは体育館で行いまして,試合をしたわけではありません.それでも,親子でのキャッチボールならぬ「ボール押さえ」は,楽しいペア活動でした.
親子が,地面に置いたサッカーボールを挟み,向かい合って立ち,手をとります.それぞれの右足をボールに置いて静止します.笛の音で,右足を離して地面につけ,かわりに左足でボールを静止させます.あとは右足・左足の繰り返しなのですが,最初の1回で,ボールが飛ぶのもたびたびでした.相手が足を置く場所を空けておく必要のある分,1人でボールを制御するよりも,難しくなっています.
もう一つ,面白かったのは取り合いです.立つまではボール押さえと同じですが,相手にもボールにも触りません.コーチが「頭!」と言ったら,自分の頭を押さえます.「お尻!」と言ったら,お尻に手をやります.「お腹!」と言ったら,お腹です.何度か言ったあとに「ボール!」が発せられたら,親子でボールの取り合いとなります.自分はというと,もうちょっとうえの子を喜ばせれば良かったかなと思いながらも,2勝1引き分けでした.
日を進めて,ワークショップのことを.本などで一応は知識を得ていました(ご存知でない方は,まずwikipedia:ワークショップをご覧ください)が,実際に関わったのは初めてです.「関わった」というよりは「巻き込まれた」のが実情でした.
まずファシリテーターを除く,参加者20名超が輪になりました.そして,「口を動かさずに,誕生日の順に並び替える」という指示を受け,スーツにネクタイの自分を含め,みな戸惑いながら行動しました.並び替えたところで,順に誕生日を言っていくと,私を含むペアともう1ペアが,間違えてしまいました.
正しく並んだところで,最初の人から順に「1」「2」「3」「1」「2」「3」…と言っていき,それが終わると,同じ番号の人どうしでグループを作りました.
8人で作業ができるよう,机とイスを配置し,座ると,はじめにするのは自己紹介です.1人1分で即終了,スマートフォンのストップウォッチで計りました.私は,町の外から来たこと,年長を筆頭に4人の娘がいること,ワークショップは未経験なことなどを言いました.
終わったところで,ファシリテーターからまた指示です.模造紙を2枚,切り出し,油性ペンと付せんを受け取ってグループ内で配分しました.ホワイトボードが移動してあり,見ると,「この町の良いところ」と書かれていました.
この町の良いところを,できるだけ書き出して1枚の模造紙に貼り付けていきました.詰まったら,他の人のを見て参考にしたり,意見を交わしたりしてよいとなりました.出なくなったところで,模造紙の上でグルーピングしながら整理をしました.グループごとに,ホワイトボードに留めて,2分でその内容を発表しました.
2枚目の模造紙は,この町の悪いところ…ではなく,「10年後のこの町」を想像して付せんに書き,貼り付けていきました.予想でも,期待でも,提案でもかまいません.良い話も,悪い話も出ました.「自分は死んでいる」と書かれたのには,本人も周囲も笑いました.良いところと同じように整理をして,他のメンバーが2分でプレゼンしました.

最後にファシリテーターからの講評です.まちづくりは行政からの押しつけではなく,住民それぞれが考え,説得・納得することが大事になるとおっしゃっていました.ホワイトボードには,「平等・対等なネットワークで 説得・納得を通じて協働する」と書かれており,「協働」は丸囲みされいました.

手玉に取られたような2時間弱でしたが,いい経験でした.