「ネット」とは,Wi-Fi(無線LAN)接続のことです.イギリス渡航で使用した手段などについて,はじめに比較表を:
手段 | 料金 | 場所 | 安定性 |
---|---|---|---|
モバイルルータ | 5日で5,000円 | イギリス限定 | 最も良い |
グローバルSIM | カード自体が5,000円+250MBで約2,500円 | UAE・UKで使用 | まあまあ良い |
エミレーツ機内 | 10Mまで無料,500MBは1USD | 機内のみ,繰越不可 | 安定しないが,つながると嬉しい |
ドバイ空港内 | 無料 | 空港内 | そこそこ安定 |
ホテル内 | 無料(メールアドレス登録が必要) | ホテル内 | よく切れる |
海外へ行くにあたり,「ネット」の手配をしておきました.空港やホテル,また市街地では,Wi-Fiが使えるだろうと思っていましたが,多人数による速度低下や接続断も想像でき,あまり当てにはできません.
まずは,コンビニで受け取り,イギリスでのみ使用でき,レターパックで返却のモバイルルータを用意しました.会社などは省略させてください.価格は,出国日から帰国日までの計算で,5日で5,000円少しといったところです.国際会議の会場内で,役立ちました.
それはそれとして…九州大学出張の宿泊先から,歩いてすぐのヨドバシ博多で,TAKT*1という,プリペイド式のSIMカードを売り出していました.便利そうに思えたので購入し,iPhone 6 PlusのSIMを差し替えて,使用しました.
購入した理由の1つは,「データパッケージ」にあります.エミレーツ航空で関空〜ドバイ〜バーミンガムの航路をとったのですが,アラブ首長国連邦とイギリスがともに,Zone 1に入っていました.料金プランは「14日パス(250MB)」を選びました.カードそのもので4,980円,加えて2,507円というのは,高いなとも思いましたが,複数の通信路を確保したいという思いが勝りました.ドバイの空港内,そしてバーミンガムで,Ingressのハックが無事に行えまして,Sojournerも継続できました.
ただしこのTAKTの利用は,万人に勧められません.というのも,SIMカード差し替えにあたり,端末内の「プロファイル情報」を,変更する必要があったのでした.そして帰国し,SIMカードを以前のに戻した際にも,プロファイル情報を修正するまで,使えないのでした.それと別に,イギリス滞在3日間のうち,1日目は問題なく使えたけれども,フル充電をした2日目は,全くアクセスできなくなったのにも,困りました.端末をオフにしてから電源を入れ,しばらく待つと,また使えるようになりました.
エミレーツでドバイへ行った際,座席前のディスプレイに,機内からWi-Fi使用可というメッセージが出てくるので,興味を覚えてAndroidタブレットを取り出し,試しました.SSIDは1つだけです.タップすると,ブラウザが起動し,料金プランが表示されました.10MBまで無料のプランと,1ドルにつき500MBのプランの2種類です*2.機内で500MBを使い切ってみたいとは思わなかったものの,あまりの安さに,財布からクレジットカードを取り出し,申し込みました.
ドバイ〜バーミンガムでは,無料の10MBを使い切ってから,1ドル支払いました*3.便ごとの会計でしたので,残りデータ量を次の便で,というわけにはいきませんでした.帰りのバーミンガム〜ドバイは,機体が古かったのか利用できず,ドバイ〜関空は,離陸後,機体が安定してすぐアクセスしました*4.
空港やホテルのWi-Fiでは,特に料金を払いませんでしたが,通信がよく途切れました.
なお,データ量はきちんと記録していませんでしたが,TAKTは約60MB,ドバイ〜関空の機内では100MBと少しを使用したのが,画面で表示されました.モバイルルータは数十MB程度,バーミンガムのホテルは,2泊で,100MBオーバーだったと思います.
*2:http://www.emirates.com/jp/japanese/flying/inflight_entertainment/communication.aspx
*3:それから,座席前のディスプレイは,同一のものが各座席についていて,それぞれの人が操作を(チャンネル変更も)できたのですが,充電の「口」は,自分の場合はUSBポートでしたが,隣の座席はACのコンセント(日本を含め各国使用可)で,少し離れた座席にはないなど,まちまちでした.
*4:利用できないエリアに中国全域が含まれていたのですが,散発的に使用し,中国上空を通過していたはずのときにも,問題なく使えました.