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5択20問,Webアプリケーションで

木曜日の情報処理科目の授業中に,これまでの内容を5択20問にしたものを,解いてもらいました.
過去2年間は,後期の初回に実施していました.今年度は,後期の初回は演習室(計算機室)にてLinuxを使ってもらいます.その分,復習をする授業回が,削除されたのでした.
昨年度はWordで問題文を作成しておき,受講者数だけ各クラスで印刷して配付し,解いてもらいました.そのときも,5択20問でした.今回は,4問だけ同じものを使用し,残りは,別途作成していた中から取り出したり,新たに作成したりしました.
出題・解答の手段として,学内運用のMoodleを検討してみましたが,1問を登録するのに手間を要したため,あきらめました.問題・解答を表示するWebアプリケーションを,現在M1の学生が,昨年度の卒業研究で開発していましたので,これを使いました.
今回,もう一つ,考慮したのは,同時アクセスへの対処です.1クラス60人の同時アクセス*1によって,Webサーバやデータベースサーバ,そして物理的なサーバ(Linux)が止まってしまってはいけません.
まずアクセス可能なサーバを2つ用意して,学生番号が奇数か偶数かで,アクセス先を振り分けました.これで同時アクセスは30ほどに減ります.
さらに,授業ではノートPCを2台持ち込みました.1台はこれまでどおり,スライド表示と実演用です.もう1台は,2つのサーバにSSHで入っておき,topコマンドでload averageなどに異常がないかをモニタリングしました.
開発に携わった学生には研究室にてtopコマンドで監視してもらいました.必要なときにはサーバプロセスや,Linuxサーバの再起動をするよう,指示書を作成しておきました.
結局サーバに異常は発生せず*2,アクセスの状況が,Webサーバのログとデータベースのテーブルに保存されました.項目反応理論(IRT)に基づき分析できるよう,4年生に指示をしたところです.
ですので,まだ解答者数や個々の正解率などが集計できていないのですが,各問題の難易度について,TAが巡回していたところによると,「間違いが多かった」とのことです.
そういえば5択の選択肢から一つを押したらすぐ,正解か不正解かの判定が出ますし,20問を終えれば*3,全体の解答と正解を,一つの表で一覧表示するように,していました.それらは,スムーズに1問1問を解いてもらうための工夫でしたが,じっくり考えたり,後戻りして選択肢を変更したりできないのは,ペーパーテストとの違いだったのでした.

*1:昨年度は,3週間ほどアクセスできるようにし,好きなときに利用し,好きなときに終了できるようにしていました.

*2:ロードアベレージも最大で0.3ほどでした.

*3:ユーザには直接見えないデータのやりとりにより,「テストを終了する」のボタンを押すまで,同じ問題を2度解くことがないようにしています.