前期授業が始まりました.さっそく5限に,マスターコースの学生と教員が集まる某ゼミがありました.初回の顔合わせとガイダンスにとどまらず,学生3人が発表しました.
主任の先生が,PowerPointを使って30分ほどガイダンスをされました.今年度の大きな変更点の一つに,発表に対するコメントは紙ではなく,学内運用のMoodleで提出するというのがあり,そこに時間をかけて説明し,ブラウザ画面に切り替えながら周知をしていました.
事前に,連絡をもらっていましたので,こちらはこの某ゼミに,ノートPCを持参してみました.発表コメントの提出について,締切は翌日なのですが,ゼミ中に打ち込んで提出しても,いいのではないかと思ったのです.
試した結果,1人目,2人目の発表は,ゼミ中にコメントを書くことができました.手書きのときよりも,多くの字数を書くことができたように思います.
3人目は,少々あせりました.質疑応答の時間は,発表学生にどんな質問をしようかよりも,コメントをどのようにまとめればいいのかに,意識が向いてしまいました.
誰が言ったかはあえて書きませんが,ガイダンスが終わって学生発表となる直前に,「学生は部屋の前方で聞きなさい.真剣さが足りないよ.すでに卒業した人たちは,いま,就職先で必死にやっているんだから」と,説教がありました.
瞬間にこれはまずい,部屋の空気を凍らせると感じました.教室後方に座っていた学生は,教員の所属の移動により加入した学生だったからです.「学生は前方,教員は後方」という,我々の某ゼミの運用ルールを,把握していなかったのです.4月から入ってこられた先生が,そのとき不在だったのも,災いしました.
質疑応答で最初に質問したのは,そこの研究室の学生でした.今年度からの某ゼミの運用ルールに,質問の前に所属研究室・学年・氏名を言うことが追加され,これまでにない研究室名*1だったのでした.
*1:この質問を含め,はじめの何人かは,“教員名”研究室名ではなく,「情報検索とアクセス技術研究室」のような,“やっていること”研究室を,所属として言っていました.うちの研究室は,“やっていること”研究室を標榜していないんだよなあ,尻込みしないかなあと思っていたら,ちょうど,うちの研究室の学生が挙手して指名され,“教員名”研究室で所属を言ってくれました.