おやすみの時間です.
「わ〜い,パパだぁ」
「ママが来るまでやからな,パパが寝間におるのは」
「うん,いいよ」
「ねえねえ,パパぁ」
「何や? あとの子よ」
「あたしたち4人の中でぇ…一番すきなのは,だぁれぇ?」
「ん? えっとやなあ…」
「(ここはボケてええんやな……よし)」
「お・ま・え・い・が・い」
これを聞いて,室内で自分から最も遠くにいたうえの子が笑い出しました.「一番好きなのは?」「お前だよ」だったら,自然なやりとりだったかもしれませんが,「お前」のあと,突き落とすような答えとなったからです.
「あのさあパパぁ」
「今度はうえの子やな.どした」
「うちのこと,好き?」
「(ここもボケろと……これでいくか)」
「と・り・あ・え・ず,好きやな」
今度はあとの子が笑い出しました.
階下より,「あんたら,何騒いでるの〜!」というママの声.めいめい布団をかぶりました.