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情報知識学フォーラムでトリアージとショートプレゼン

 金沢で開催の情報知識学フォーラムに参加してきました.発表はせず,聴くのみです.その前後には,金沢駅ドラクエウォークのおみやげを獲得し,帰る前には金沢百番街の中のゴーゴーカレーでお腹を満たしました.
 今回のフォーラムでは,会長挨拶のあと,質疑込み30分の持ち時間で4件,講演がありました.はじめの2件は「地域資料の継承と情報資源化」についての,どちらかというと問題意識を話していたのに対し,あとの2件は実施例の紹介となっていました.
 そのあと講演者が前方で横並びになって座り,ディスカッションが行われました.終盤に,データ化が望まれるコンテンツが多数あるとはいえ,時間もマンパワーも有限であり,優先順位をつけて,データ化するしないを決めていかないといけないという趣旨の発言に対し,取りまとめの方が「トリアージ」を言い,別のところのディスカッションでも同じ意見が出たと,つなげていました.
 ここまで聴いて,少し考えました.「救う」対象の選別手法としてのトリアージを,地域資料に適用するとなると,まず,データ化やオープン化の実績を持つ研究者のもとに,一時的に大量に,あるいは継続的に*1,データ化が望まれる資料が届く仕組みになっているのかどうかが,気になりました.そしてそうであるとき,トリアージのSTART法に対応するような,未整備資料を対象とした簡素で客観的な手順・基準があるのかどうかが,次の問題意識として,浮かび上がってきます.
 などと思案していると,ディスカッションがお開きとなり,他の人と同じように自分も拍手をしました.休憩をとらず,ポスターセッションの前の,概要発表です.1件につき1分です,去年,私もやりました.
 ただし今回,各発表者は(1分発表用の)スライドを使用せず,スクリーンに表示されたのは,主催者が用意した,題目・発表者の画面です.よく見るとその左上に「1:00」と出ています.分と秒の,話す時間です.概要発表が始まると,1秒単位で減っていき,「0:00」になるとサイレンが鳴り,画面表示も少し変化があります.見る側にとっては,分かりやすい表示でした.
 すべてのポスター発表が終わったところで,番外として,新しく設立された「オープンサイエンス・オープンデータ研究部会」*2の紹介が行われました.これも1分です.
 6階の交流室から,4階のポスター展示会場へ皆が移動する際に,勝手ながら1階まで降り,会場をあとにしました.

*1:「一時的に大量に」は災害トリアージを,「継続的に」は院内トリアージを,それぞれ念頭に置いています.

*2:http://www.jsik.jp/?os-od