わさっきhb

大学(教育研究)とか ,親馬鹿とか,和歌山とか,とか,とか.

劇の舞台で柔道

 某年月日,小学校へ行きまして,さきの子・あとの子が入った劇を見ました.
 テーマは来年開催の東京オリンピックです.15分ほどの内容に,五輪の意味や,和歌山にも選手が合宿で訪れること,シジュウカラが1年に食べる虫の数*1など,1人1役1分足らずで話がめまぐるしく変化しながらも,全体でうまくストーリーができていたと思います.最後は全員登場して「ありがとうございました」を言い,盛大な拍手を受けていました.
 面白いなと思ったのは,序盤の3択問題です.55年前(1964年)にも東京でオリンピックが開催され,そのとき始まった種目を,「A 相撲」「B 剣道」「C 柔道」から選んでください,となりました.柔道だよなと思っていると,ほどなく正解発表があり,Cの柔道でした.そして舞台袖から,柔道着を着た2人と,審判役と思われる1人が登場しました.
 互いに礼をして,始めで,右側のくすんだ黒帯の子に迫ると,左側の白帯の子がゆっくりと背中を床につけました.木の床ですので,技をかけて投げるわけにもいきません.
 すると寝技です.黒帯の子はなんと,相手の左腕を両手で持って股に挟み,腕挫十字固の状態になりました.
 ここでなんと,ナレーターは,「あと3秒だ,2,1,決まった! 一本です!!」と言い出しました.
 スマートフォンでの録画中,笑いをこらえきれませんでした.腕挫十字固は関節技であって押込技ではないので,何秒その体勢を維持したら一本とは,ならないのです.
 帰宅してデータをPCに移し,動画を再生してみました.劇では(というか録画に集中していなかったため)分かりにくかった,さきの子・あとの子のセリフも,しっかり聞き取れました.
 柔道のシーンでは,さらになんと,互いに礼のとき,審判は右腕を上げていました.一本のときのしぐさと同じです.
 本来の柔道のルールだと,審判はどうするんだっけ,両方の手を軽く挙げてから手首を曲げて,礼をしなさいと促すのをよく見たなあと,思いながら,検索しました.

 いずれも,礼のときの審判の動作のことは書かれていませんでした.「試合上に入退場時の礼」は,選手にそうするよう促すものではなく,審判自身が行うものです.

*1:演じたのは小学3年生だったので,この学年で学んだかけ算の話(「1日の数」を「1年の数」にする)なのに加えて,オリンピックでは環境への配慮がなされていることの1エピソードとなっていました.