「お雑煮(のお椀),みんなあるな.ほな,いただきますしよか」
「いただきます」
「いただきます」
「あっ,すえの子よ,お椀はこっちに置いたほうがええぞ…」
「あのな,お椀とかコップとか,汁の入ってあるもんはな,なるべく奥に置いとくねん.手前に置いてて,何かあって倒れたら,テーブルの下まで汁が,こぼれてしまうからな*1」
「手前とか奥とか,分かるか? すえの子よ,お前にとっては,(手を使って)こっちが奥で…」
「こっちが手前で…」
「(ここでボケよう)さらに後ろがあって…後ろには食器を置かれへんけど,パパは後ろにも目ぇがついてるんやでぇ」
「えっ?」
「えっ?」
「冗談やがな冗談」
「いて! さきの子が,パパの頭の後ろを叩いてきおった.ぎゃ! あとの子まで!!」
「な! パパは後ろが見ぇへんこと,分かったやろ?」
「わかった!!」
「わかった(笑いながら)」
*1:お椀やコップは,お皿よりも高さが高いので,それらを手前に置くと,お皿の食べ物が取りにくい,という事情もあります.