わさっきhb

大学(教育研究)とか ,親馬鹿とか,和歌山とか,とか,とか.

自学自習のために

 授業参観のあと,子どもたちは講堂へ行き,かわりに保護者が子どもの席に座って,担任の先生との懇談会です.
 これまでの懇談会と異なり,入室*1する前に,用紙を2枚,もらいました.1枚はPowerPointの縮刷版で,1年間,どんなことがあったかが書かれており,もう1枚はワークシートです.
 着席して,「イスが小さくてすみませんね」といった担任の先生のお声がけがあったのち,ほどなく懇談会が始まりました.1年間,どんなことがあったかについて,PowerPointを使って担任の先生がお話しし,副担任の先生が作ったという写真集のDVDを観て,自分の子どもが何回か写っているのを確認したあと,グループワークに移りました.
 ワークシートの用紙には,家庭学習などに関する質問が3つあり,それぞれに「ご自宅では」と「他の方の意見」の解答欄が設けられていました.本記事では,3番目の質問に限定します.「自学自習に関して工夫していること」です.
 時間配分は,おおよそ次のとおりでした.はじめに10分ほど,「ご自宅では」の答えを書き,次に15分ほど,机を動かして4人グループを作って意見交換をし,これはというのを「他の方の意見」にメモします.そして残りの時間で,グループごとに1人,立ち上がって発表するのを,担任の先生が前面のホワイトボードに書き留め,クラス全体で共有しようというものです.問題解決学習を,保護者を対象に実施するように思えました.
 授業参観に来た保護者は,学校でどのような教育を受けているかに関心がある一方で,自宅でどのように,子どもに勉強する習慣をつけさせればよいかなどについては,強く意識してこなかったりするものです.小学校に通わせている限り,宿題をさせていればいいというものではないことを,認識させられました.
 「自学自習に関して工夫していること」の「ご自宅では」について,少し考えて「姉の影響」と書きました.実際すえの子は末っ子ですので,勉強も勉強以外のことも,自宅ではうえの子・さきの子・あとの子の言動に影響を受けています(その上で自分の立場を主張し行動しているようにも見えます).全角空白1文字分をとって,「個の学びも」を書き足しました.妻から聞いたところでは,英語のノートを使って,ローマ字で自分の名前や身の回りのものを綴るのに,関心があるというのです.
 机を田の字にして,4人で意見交換した際,「私のところもお姉ちゃんが」という,共感の意見がありました.
 グループディスカッションはあっという間で,担任の先生が窓側後方から,グループでの結果報告を促しました.2番目が,自分のところのグループです.もともと,グループごとに発表者を決めておくというルールだったのですが,決めておく余裕がなく,それを見て取った担任の先生は,私を指名しました.
 「自学自習に関して工夫していること」の回答として,「姉の影響を受けているというのが,グループの4人のうち2人,おりました」と言うと,担任の先生は「兄姉の影響」をホワイトボードに書いていきました.「それで,個人的な意見ですが,一人っ子とか,長男長女という場合には…親の影響に取って代わるのではないかと思います.読書やテレビ,勉強する態度などです.以上です」と話して着席すると,ホワイトボードには「(一番には親)」が加えられていました.
 廊下側のグループの発表の途中で,講堂でのおはなしが終わった,クラスの子どもたちが戻ってきました.ドアをノックする音,子どもたちの「あけてー」の声も激しい中,全グループの発表が終わるまで,ドアを開けませんでした.

*1:参観時は教室にいましたが,一時的に廊下に出ていました.