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グループワークのフィードバック

 3年生向けプログラミング科目のグループワークについて,昨日,各学生に結果をメールで通知しました.
 はじめに,2つのExcelファイルを編集しました.一つは,グループごとの状況,もう一つは,各学生の状況です.講評の文章はどのグループも,第1文は良かった点,第2文は改善の余地があった点とし,よく確認してから,あとの処理のためにCSVで保存しました.
 次に,通知文の作成とメール送付を行うための,Rubyスクリプトの手直しです.昨年使用したrbファイルには,最後の学生にメール送付されないバグありというコメントが付いていました.コードをよく見て,このコメントは不要(昨年度のうちに解消されている)と判断し,さらに今回,グループの状況で,2名のTAが各グループの成果物を見て,それぞれ,このグループがいいと挙げてもらった分を,通知に取り入れました.
 WSL2の環境で実行して,通知文をファイルに出力し何度も修正してから,自前運用のメールサーバ上で実行して送付です.テストモードで自分宛てに送ると…実行時エラーとなりました.
 「SSL_connect returned=1 errno=0 state=error: certificate verify failed (self signed certificate in certificate chain)」を含んでおり,検索するとNet::HTTPでは回避策をよく見かけますが,メール送信では良いのがヒットしません.
 そもそも送信は,組み込みのNet::SMTPじゃなくて,gem install mailでインストールするmailライブラリなんだよな,と思いながら検索語を変えると,Class: Mail::SMTPというのが見つかり,:addressとか:user_nameとかを指定する中に「:openssl_verify_mode => OpenSSL::SSL::VERIFY_NONE」を追加すればよいと,知ることができました.
 修正してテストモードは成功,そして本番モードで,5秒間隔で該当者全員に送付しました.
 次に,この授業のTeamsのチームに投稿しました.メールを送ったことに加えて,「各学生の状況」についての注意書きです.
 状況というのは,完成披露のあとで提出してもらった答案(振り返り)をもとに,個人の貢献度の値を設定しました.値の最大値は1(グループの得点がそのまま自分のグループワークの点数になる)で,不十分な場合には0.05刻みで減点しました.
 答案のうち,「開発したWebアプリケーションの概要および特色」と,「自身の活動の振り返り」については,それぞれの振り返りをもとに,十分だったか否かを判断しました.
 それに対し,「他のメンバーの状況」について,不十分と判断したのには,2つの場合がありました.振り返りで,(その学生から見た)他のメンバーの状況が十分に書けていなかった場合と,他のメンバーの振り返りで,(その学生の)状況が十分でなかった場合です.この2つを区別することなく,「他のメンバーの状況については,十分に活動していたと判断できませんでした.」とメールで通知しました.
 「十分に活動していたと判断できませんでした.」だったからといって,学生間で追及をしないこと,評価に疑問点がある場合には,メールまたはチャットでこちらまで問い合わせること,その場合でも「他のメンバーから見た状況」は開示しないことを添えて,投稿し,別の仕事に取りかかりました.
 送ったメールに対し,学生から返信が来ました.グループで頑張った,自分なりに頑張った,それでも学生間の得票数や,グループの得点が高くなかったのはどうしてなのかという質問が含まれていました.得票数を,他の学生に尋ねるわけにもいかなかったので,完成披露時のWebアプリケーションにアクセスし直して,グループごとの通知よりも詳細に,ユーザインタフェースをより良くできた箇所を指摘すると,ほどなく,ご指導ありがとうございましたの返信が届きました.