「ではいってきます…」
「あ,パパ,いってらっしゃい」
「すえの子か」
「そうやけど」
「今日お前は何するんな?」
「今日はねえ,じゅくのテストやねん」
「そっか.それで今,見直ししてるんか」
「前よりは順位を上げたいし」
「順位なあ…塾のクラスのか?」
「それもあるけど,全国一せいのテストやからね」
「あ,全国一斉か! ほなら,全国何位って出るんや」
「そうやで.それでね,じゅくもいっしょやけど,学校の,同じクラスの子がね…全国1位やねんて」
「塾の中やのぉて,全国で1位か…追いつけ追い越せってとこやな」
「そんな,追いつけやんよお」
「まあなあ….ああ,あれや」
「…」
「はいはいあの子は特別です♪」
「そんなんそんなん(笑)」
「んで…我々はハナからおまけです♪って歌うわけにはいかんか(笑)」
「ま,うちもがんばるけど」
「弱いとこなんて見せちゃダメダメ♪の意気で,しっかりやりや」
「はーい」